しょっちゅうキャブをバラしてニードルの段までいじる人は、このブログを見ても
「素人どもめ」
と鼻で笑われそうだけど。
自分のようなサンメカは、自分で整備というか、大半が余計なことで遠回りなことやってるのが楽しかったりするわけで。
でも、迷路に入るのはカンベンだが…
この新型コロナウィルス騒動のさなか、奇しくもZ1RとDT125Rのキャブを何度もバラしたが、遠回りの原因は「ケミカル漬けにしたから大丈夫」という思い込み。
いつも春先、キャブをバラして部品たちをクリーナーに、一昼夜漬け込んだらキレイになっていたし。特にコイツは強烈。
イロイロ使ったけど、値段通りの働きをしてくれる。
クラシック音楽やってた人ならピンとくるかもしれないが、金管楽器のパーツみたいでしょ。ブラス(真鍮)製だし。
もちろんPJもクリーナーに漬け込むんだけど、どうやら堆積したスラッジは手ごわく、ふやけたりはするかもしれないが、内側にこびりついたまま落ちないこともある。
金管楽器の汚れなんかもそうだけど、洗剤入れたぬるま湯を通してもダメで、内側をブラッシングしないと完璧には落ちない。
そういうわけで、PJもワイヤー状の清掃工具でしっかりと”ブラッシング”してやらないと、PS(パイロット・スクリュー)PAS(パイロット・エア・スクリュー)をいくら調整しても「低回転域がおかしい」「下が使えない」なんてことになる。
PSがクリーンだと、スクリュー側のセッティングがドンピシャじゃなくても良い感じで走ってくれる(Z1Rがそうだった)。もちろんMJとかニードルのセッティングだって重要だけど、それまでちゃんと走ってたんだったら仕様変更する必要はないでしょ。
TM-MJNもDT125Rの純正キャブもシーズンごと、季節ごとにいじったことはない。
数年前の夏、オーストラリアから友人が来日して、一緒に海やら蔵王のてっぺんまで走りに行ったけど普通に走ったし、友人はあのZ1Rで宮城県~神戸~和歌山~鈴鹿~宮城県をノン・トラブルで走り切ったのだ。
しょっちゅう試合に出場しているような人なら、セッティングも厳しいんだろうけど。
逆に季節ごと、あちこちいじらないと走らないキャブって何だ?
キャブ自体問題ないのに、春夏秋冬でセッティングいじらないとまともに走らないマシンは公道で走ったらダメだろ(笑)。
さて。
キャブも再度清掃したし(単気筒は10分くらいで終わる)、次回いよいよYPVSの最終テストします。