戦いは続くよ、延々と

GAGLE - うぶこえ（See the light of day）

ひねくれ者なので、３年がたったからどうした？と吐き捨てる。
あの日から、何も変わらず、何も変えることができずにいる人もいる。
街が破壊され、近所と散り散りになり、ひとりさびしく仮設住宅で過ごすお年寄りが言った。

「何で生きてるんだろう。長生きなんかするもんじゃない」

工場を再建した人がいる。

機械もそろい、前と同じように仕事が出来る。

でも、注文が来ない。

売上は、震災前の半分近くにまで減った。

休業中に、他の会社にシェアを奪われたからだ。

少しずつだけど、前に進み出している人もいる。

何も無い状態から、新しい仕事をひねり出した人もいる。

焼け野原に芽吹いた若葉は、まだたよりないけど、力強い生命に溢れている。

震災？ああ、そんなこともあったね。

被災地と呼ばれる場所に住む人々が、懐かしそうな顔で振り返ることが出来るまで、生き続けて、闘い続けるしかない。