ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

ロボット①

ロボット好きなワタクシの妄想です。
どんどん書いていきます。

ロボットは、チェコ語らしいですね。働く、とか労働とかそういう意味だったと記憶しています。ロボットという単語が世の中でポピュラーになったのは、おそらくアイザック・アシモフの「われはロボット」、日本では鉄腕アトム、鉄人28号のあたりでしょうか。
アトムは人工知能(頭脳)による、完全な自律ロボットなので、アシモフの作品群に登場するロボットやアンドロイドと同じだと思います。これに近いのが、ロボコンドラえもんキカイダーたちでしょう。

一方の鉄人28号は正太郎君のワイヤレス操作による、道具としてのロボットとなっています(ジャイアントロボも同系列です)。ようするに、鉄人もロボも、誰かが指示・命令を与えなければ動きません。
しかしながら、操縦者が「たおせ!」とか「まけるな!」といった抽象的な指示・命令であっても、操縦者の意図を汲み取ったうえで最良の答えを導き出すあたり、先述のロボットたちに類するようにも思えます。
操縦者は基本的な命令を行うだけで、あとはロボットに任せるため、ラジコンの競技に出場する方々のように、操縦における技術を向上させるための鍛錬は必要ないようです。

ラジコンといえば、プラレス三四郎という少年チャンピオン連載のマンガ(後にアニメ化された)がありました。これは全高50cmくらいの精巧なロボットをコンピュータでワイヤレス操作し、ロボット同士を戦わせるという競技とその参加者を描いた作品です。
人間よりも小さいとはいえ、外部操作によるシステムは鉄人28号と同じです。
しかし、試合に勝つためにプラレスラーを改造、操縦者がスキルアップに努力する姿は、スポ魂マンガのようなシンパシーを覚えます。また、主人公たちのプラレスラーは人間の顔を模しており、普段はマネキンのように無機的ですが、起動時は操縦者の顔と同じく描かれ、まさに操縦者の魂が宿ったように描写され、操縦者に代わってしゃべったりもします(実際は、そう描写されるだけで、プラレスラーはしゃべりません)。


この2つとまったく違うロボットの代表者は、マジンガーZです。
マジンガーは、兜甲児が操縦者として機体に搭乗したうえで、飛行機や戦車、船、自動車と同じように操縦します。外で動かすか、乗って動かすか、それだけじゃないか、と言う方もいるでしょうが、違いのキモはそこではないのです。先にも書いたように、鉄人は基本的な命令を与えれば(どういうわけか)、きちんと目的を遂行する、あるいは努力してくれます。

しかし、マジンガーには「曖昧さ」を包み込む能力はありません。我々が自動車の運転で急ハンドル、急ブレーキを行えば挙動がおかしくなるのと同じように、操縦者のコントロールが100%反映されます。
現に兜甲児がマジンガーに乗りたてのころ、慣れぬ操縦により、街を破壊してしまうというエピソードがあります。ここで、読者や視聴者は、兜甲児の目線で、搭乗者の技術次第では、正義の味方どころか、恐ろしい破壊兵器になるのだということを実感するのです。こんなネガティブな要素を一瞬でも織り込んでいたことは、80年代後半「バットマン」以降、次々と子供向けコミックなどをリアルに実写映画化した感覚と近しく、当時すでにそこまで描いていた永井豪の非凡さを感じるのです。
以降、ガンダム、(正確にはロボットではないですが)エヴァンゲリオンまで、この流れは続きます。


ワタクシなりにロボットを3種類に分けてみました。
ワタクシにとって、カッコいいロボットは、マジンガーZのように「自分で乗って、操縦する」タイプです。
愛機と一心同体となって敵に立ち向かい、窮地に立った時は自らの技術で乗り越える。
いつか、大人になったら、こんなロボットが現れるかもしれない・・・
そう夢見ておりました。

ところが・・・

                    以下、△愨海