ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

Undertow (What if... 2010 Mr.BIG)



そろそろ、こういうのも書かないと人格を疑われますね(笑)。
Mr.BIGは楽団四季でも、いくつかカバーしてます。
ギターのテツヤが持ってきたのがきっかけで。
こんな感じで。
「タゲダ、Mr.BIGって知ってるべ?今度やってみねえがぁ?」
こんな風に地元では、タケダではなくタゲダと呼ばれるくらい訛ります。
ちなみに、ゲは「ゲゲゲの女房」「リヒャルト・ゾルゲ」のゲというより、鼻毛とか蓮華とか柔らかいゲで発音して下さい。
「何や?ほいづ?」
バンド組んでるクセにプログレばっかり聴いてるワタクシは何のことやら分かりません(笑)。
「ほれ『元気が出るテレビ』でCMいぐどぎの音楽あっぺや」
元気が出るテレビは観てるけど、そんなのあったっけ?
「まあ、とにかく聴いでみでけねぇが?」
「わがった…」
というわけで、Green tinted 60's Mind をカバーしたのです。

What if...は、オリジナルメンバーで再結成されたMR.BIGのニューアルバム。
解散したバンドが再結成される場合、ニューアルバムとかニューシングルがリリースされるものだけど、Mr.BIGのスタジオアルバムはなかなか出ないまま1年以上が過ぎた。
しかも、再結成直後のツアーは日本のみで、大丈夫なのか?と非常に不安だった(実はこの時、仙台空港エリック・マーティンに遭遇した)。
何しろ、最後のスタジオアルバムとなったActual Sizeは最悪。
一枚のアルバムとしての完成度は高いのかもしれないが、Get over it で、これまでの割烹料理から寿司屋になり、新たな道を進むかと思いきや、Actual Sizeでファミレスになりました、というくらい迷走してたんじゃないかと。
あまりに憤慨したワタクシは、ビリー・シーンに直接「このアルバムはおかしい。このバンドでつくる意味はあるのか、そして何故脱退したんだ」と、怒りのメールを出したくらいだ。そう、当時、バンド内の人間関係は最悪で、ビリー・シーンは解雇され、バンドは解散したのだ。
そしたら、さすがは大御所。
「オレは辞めたんじゃない。あいつらが解雇したんだ」とビリーから怒りのこもった返事を頂戴したのは、人生最大のサプライズ(笑)。

Mr.BIGに限らず、終焉を迎えるバンドのアルバムはファンにとって許し難い内容になりがちで、たとえばEL&Pのラブ・ビーチは、その典型といえる。
そんな「前科持ち」バンドの再結成ですから、ファンとしては懐疑的になるのも無理はないでしょう?
再度のツアー、アルバム発表にしても、かなり迷いました。
が、1曲目、アルバムの顔としてPVも作られたUndertowを聴いて、Get Over itのテイストがこのバンドの方向性なのだな、と再認識しました。

リッチー・コッツェンのギターはそれはそれでよかったんだろうけど、Mr.BIGにはポール・ギルバートのギターがよく似合う。
華やかでゴージャスでシャンデリアのようなポールのギターが、ビターな渋いプレイに徹していてもすぐに分かる。
それにAddicted to that Rush で「かけあい」をしているポールが本当にうれしそう。
この曲はスタジオレコーディングされたバージョンを聴いても、非常に盛り上がるんだけど、ライブで聴くのがイチバン。
こういう曲が出来ると「バンドやってて楽しいなあ」と思うんでしょうね。

これが、PV。わ、若い!!
80年代のHRって、どことなく安っぽいですよね。衣装が特に(笑)。

こっちが再結成後のライブ盤。


ニゾンするビリーも楽しそうだし、青天井の高揚感をくれるMr.BIGサウンドは健在。
やはり、Mr.BIGにはポール・ギルバートのギターが必要なのだ。
このまま、突き進んで欲しいものです。