ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

after a month

ちょうど一ヶ月経ちました。
正直、この後に続く言葉が見つからないでいます。

死んでもいい人間はいないのかもしれない(いや、いないでしょう)。
が、何もこの命を奪わなくてもいいじゃないか、という犠牲者が多すぎる。

人々の関心は、原発は大丈夫かということにシフトしつつあるようだが、ここにいると、日々の生活をどうしようか、これからどうしたらいいのか、ということの方が心に重くのしかかる。


メディアでは、過去最大の義援金が集まったというけど、それは、例えば家屋が全壊した世帯に、新しく家をプレゼントするとか、土地を買い上げて、別の街に家をあてがい、仕事もなかなか見つからないだろうから、1年間くらい300万円支給するか、職業訓練を受けるなら、400万円にしますよ、くらい破格の条件を出さないと、本当に復興はしないのではないかと思う。


もちろん、そんな財源はないのだけれど、ならば、瓦礫の撤去など復旧の作業に、被災者を雇用すればいいと、何度でも言いますよ。ハードルは高いかもしれないし、システム作るコストはかかるかもしれないけど、働く場所がないと、人間は本当にダメになる。

オレのように、楽して金を貰うことに抵抗のない東北人は、ごくごく少数派です。
とにかく、早いところ雇用を創出すべきであり、極端な話、被災者で自宅の片付けもない方々を徴兵のように自衛官(もしくは防衛省職員)が連行して、日々の作業を手伝わせればいい。
一日の仕事が終わったら、指定口座にお金が振り込まれる、とか。

1000億の義援金で、これをやったら、あっという間に復旧するんじゃないだろうか。
1日1万円で毎日働いても、年間27000人を雇える計算だ。


被災こそしなくて済んだ人々や企業にも、未曾有の危機が迫っている。今日も、仙台の会社のいくつかに顔を出したが、いったい、この先どうすればいいのか、とお先真っ暗な状況だ。


今、被災地には、タレント、スポーツ選手などの著名人が入れ替わり立ち替わりで、支援にきてくれてるが、ああいう人たちでもいいんだよね。
本来、所属事務所の社員がやるような仕事を被災者にやってもらうとか、被災者を応援するTシャツを被災者自身につくって貰うとか。
そういうこと、著名人がやると、すぐに企画もお金も集まるじゃないですか。

明らかに「乗せられている」というのでもいいんですよ。
ようするに、額に汗かいて頑張って、稼いできた。避難施設で待つ家族に、今日は美味しいものでも買っていってやろう、という気持ちが、明日も頑張ろうという気持ちにさせるんですよ。

美辞麗句を並べるつもりはないけど、手の届く、ほんの先の未来に希望を見つけられれば、頑張れば、頑張った分の価値が得られれば、人々は生き甲斐を得られると思うのです。

もし、お偉いさん、有名人が読んでくれたら、そういうことも考えて欲しいと思います。


※めずらしく、加筆
下のコメント欄にも書きましたが、見た目は平和そのもの、何の影響もない内陸部でも、おおきな影響が出ています。閉店したままの店舗は、いったい何人の従業員を休ませているのか。
つまり、仙台の中心部でも、雇用が喪失しているのです。
見た目は、何ら変わらないオフィスビルでも、何十名の従業員にどうやって給料を払っていくのか、この先、仕事を続けられるのか、という企業がいくつもあるのです。

地震津波で、目に見えるダメージを切り傷や打撲といった怪我に例えるなら、内陸部のダメージは、脳内出血や内臓破裂にも似た致命傷なのです。
どちらが、ひどいとか、どちらを優先するとかではなく(もちろん、人命に関わるケアが最優先ですが)、同じように「これからどうしよう」「どうすればいいのだろう」と、不安を抱いている人々は少なくありません。
たとえ、ビシっとスーツを着て、いつものように振る舞っているようにみえても。