ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

山寺でルートクライミング

前回の続きです。

いつも行っているZiBoxというボルダリング・ジムの企画で、ルートクライミングに行ってきました。
山形県の山寺という有名な観光地から、少し進んだ遊仙峡の近くです。

ところで、ボルダリングとクライミング、似ているようで若干違います。

うんと簡単に言うと、何もつけずに登るのがボルダリング
落ちても下にマットを敷くとか、支えになってくれる人がいればいいのです。
なので、高さはせいぜい5mかそこらです。

一方、ルートクライミングは、ロープをつけて登ります。
よって、落ちたら「即死亡」もしくは「致命傷」という高さです。


現場は、山寺の奥の奥、ここから先は進めません、というような山道を進みます。
小さな空き地に車を停めて、そこから20分~30分くらい、山を登ります。
ハッキリ言って、このアプローチでクタクタ(笑)。
オッサンのワタクシは、そこで既に脚がガクガク。
到着したのは、御前岩というエリア。
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で、こんな感じの処を登ります。ルートの名前は「セイフティ」というらしいです。
実は、ルートクライミングは人生で2回目くらい。
しかも、いずれも人口壁。
自然の岩を登るのは、生まれて初めてです。

一本目は、こんな感じの処を登ります。
下から見ると、山道の崖をコンクリートで固めた法面のような、なだらかな岩肌に見えます。
「ああ、これなら簡単そう…」
と胸をなでおろしたら、とんでもない話。
初心者には、スタートすら難関。
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ジムでは、スラスラ登る方々も悪戦苦闘しています。
ウチのセガレも挑戦しましたが、下を見た瞬間に恐怖心が湧きあがってきたらしく、ルートの3分の1でギブアップ。

んで、ワタクシもチャレンジしましたが、途中で横に移動するのですが、何処にも掴むところがない。足を乗せる場所がない。
少なくとも、上に行くと、ないように見えます。
そのうえ、高さ。もともと、山の中腹がスタートなので、高い。
高所恐怖症ではないし、ロープでガッチリ固定されているんだけど、怖いです。
休みながら進むのですが、指先がキラキラしてる。
何かと思ったら、汗。指の先端にも汗をかくんですよ。
多分、冷や汗なんでしょうけど(笑)。

何とか、ここはオンサイト(途中で落ちたり、ロープの補助なく一発で登攀すること)を決めました。
が、下界に降りたら、下腕の腹がカッチカチにパンプアップしていました。
よっぽど怖くて、岩にしがみついていたんですね(笑)。


2本目は、もう少しグレードを下げたコース、しかし高さはというと、すでにさっきのゴール地点がスタートの真横にある。
奥の細道」というグレードらしいです。

地面が階段状に坂になっているだけなんですが、恐ろしさは倍増。
ここもスタートは「???」と悩んでしまう。
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しかし、セガレはスイスイと登ります。
スイスイ登ったはいいけど、途中の厳しい処でギブアップ。
身長が足りないのもあるけど、やっぱり、眼下に広がる景色がキツい。
いや、キレイなんですけど、何回もいいますけど、ロープがあるから落ちても大丈夫なんですけど、怖い。
多分、本能的なものなんでしょうね。

確かにグレードが低いので、ちょっと難所がありましたけど、あとは思いの外スイスイ。
縦のクラックがあるので、そいつに手を突っ込んで引っかけて休んだりしながら、登りました。
ここでは景色を堪能、最後は、ゴールの木に抱きつく余裕もありました。


三本目は、ちょっと移動して別の処を登ります。
ブラック&ブルー。
二本目を余裕で登れて、ちょっとワクワクしたものの、口があんぐり。
観ているだけで、足の裏がジワジワしてます。
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服の色が青空とかぶって見えにくいかもしれませんが、上に人がいるの分かります?
インストラクターはスイスイ登るんですけどね…
グレード的には、それでも1本目と同じなんですって…問題は距離だけですよ、というけど。

ジムでは上級コースを登る方が、ここでもオンサイトを決めました。
さすがです。
「あの辺に、こういうところがあって、そこが掴めて…」とアドバイスしてくれますが、ひとつもアタマに入りません。
何故なら、イッパイイッパイですから。


時間の関係上、三本目のコースは「2回落ちたら、交替」になりました。
いよいよ、ワタクシですが…
たかだか15mくらいなのですが、速度は赤ん坊のハイハイより遅いです。

足の置き場を捜し、手の置き場を捜し…休み休み登りましたが、最後の一手、二手まで来てギブアップとなりました。最後、どうしても、どこに石があるのか分かりませんでした。


最後は、クールダウンもかねて、ぐっとグレードを落とした課題をオンサイト。
セガレも余裕で決めたようです。
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これ書いている今も、思い出すと手の平がジットリと汗ばんでくるのですが、なかなかおもしろかったです。
ちなみに、ジムでやってることの1割も発揮できませんでした(涙)。
ジムでは、決められたホールドを決められた手順で進みますが、外岩はホールドを自分で探さないといけません。
もちろん、上達していけば、結局のところ「ここをとるしかない」ということになるのでしょうが、それまでは「こっちかな?」「あっちかな?」と悩みながら登るのが楽しいのでしょうね。

しかし、あんなにハードだったのに、相変わらず痩せませんでした(笑)。
インストラクター「ユーヤン」のブログにも、その模様がUPされています