ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

何バナ?

実は、実家を出る時、自分の部屋は全く掃除していなかった。
何しろ、引っ越しの時に持っていったのは、バイク、パソコンくらいで、掃除すらまともにしていない。

最近、母親がワタクシの部屋で寝起きするようになったが、机や棚は10年前のままだ。

いい加減、10年も手付かずってことは、人生において必要ないものばかりだから、全部捨ててもいいようなものだが、だいたい旧車を後生大事に乗ってるくらいだから、悪い意味で物持ちがいい。

結局、ブックオフに持っていく本と、ゴミ袋をふたつ、満杯にしただけ。

そんなガラクタの中に、一通の手紙があった。

手紙の主は、中学の同級生(女子)で、同じ部活、同じ血液型、同じ誕生日、自由奔放な性格から「おんなタケダ」と囁かれた人物だった。

年賀状がわりに書きました、という出だしで始まる、その手紙には、高校生活最後のテストなのに、ちっとも頭に入らないこと、成績が下がっても気にしなくなったこと、初夢で宇宙へ行く夢を見て、他のクルーと英語で話したことが書いてあった。

「タケダは自分が英語を話す夢なんて、見たこともないだろうね」

とも(笑)。
手紙は「本当は、電話でもしてやろうかと思ったけど、受験勉強の邪魔しちゃ悪いし、手紙の方が時間もかからないだろうから、こっちにしました。タケダは、いい友達をもって幸せだね」という具合にしめくくられていた。

実は、読み返しても、こんな手紙を貰ったのは、ちっとも覚えていなかったりするのだが…(笑)。

どうやら、よく読むと大学受験を控えたワタクシに「現役合格しろよ」「何があっても身体は壊すな」ということを言いたかったみたいだ。

が、当時のワタクシときたら、高校卒業も危ぶまれる有様で、現役合格なんて夢のまた夢。

それでも、受験で上京する時には「これ聞いて勇気出しなさいよ」と、何かと思ったら、尾崎豊セレクトで(笑)。

今、オッサンになってわかったのだが、きっと最大級の優しさだったんだろう。

だが、そんなことにも気づかなかったワタクシは、メタリカとかディスチャージを入れたテープをお返しするようなナイスガイでした(笑)。


ここまで書いただけだと、その同級生はとてもいい人のようだが、当時は仙台でも極悪で名を轟かせる悪党の弱みを握るなど、やはり「おんなタケダ」に恥じない性分だったのだ。