ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

インターネットが全然繋がらなくて困っているので、オペレーターが出るまで適当に書いてみる


我が家、Softbank BBの12M使ってるんですが、実測2.5メガ(笑)。
ソフトバンクモバイルが、4Gで100M越えを宣言してるのに(涙)。
月に何回かゲゼルシャフトな関係の人たちとスカイプで会議やってるんですけど、いつ途切れるか冷や冷やしてます。

海外居住者の一部にとっては、死活問題(大袈裟?)になりそうなことがあるというので、ご紹介。
海外に居ると、当たり前ですが日本のTV番組が見れませんよね。
それを可能にしてくれるのが、ロケーションフリーというヤツです。
TVアンテナにベースステーションを接続すると、離れたところでもTVが見れるというモノです。
離れた所、というのは海外も含まれるわけです。
こんな風にして使うのだそうです
で、これをサービスとして商売にしている会社があり、それに対してTV局各社が「待った」をかけたのです。
「放送局が放送しているものを勝手に利用して商売にするな」というわけです。
そりゃあ、そうだろうな、と思います。
ロケーションフリーが一個あれば、多数のユーザーにコンテンツを配信出来るなら、ボロ儲けじゃないですか。

と、思ったらそうではないようです。
ユーザーは、自分でロケーションフリーを購入して、日本に設置(実際はサービスの会社が場所を提供)、海外に住む自分の家にネット経由で送信してもらう。
ということは「代行業」となるようです。
TV局が配信したコンテンツに手を触れる権利がユーザーにないというのであれば、日本に暮らす我々がHDレコーダーで番組を録画することも違法になるでしょうし、送信の代行も違法というなら、街の電気屋さんがアンテナを設置するのも違法じゃないか、と。

法律上どっちが正しいか、で突き詰めると本質が見えなくなるので、システムとか法律の話はおしまいにします。

何で放送局が文句を言うのか。
これをやられると、売上が減るのか?
答えはNOですよね。
だって、民放の収入源はスポンサーであり、我々ユーザーではないからです。
NHKにしたって、ロケーションフリーで視聴する海外居住世帯から徴収したって、業績を左右するほどではないでしょう。
ロケーションフリーが浸透すると、国内でも普及して地方在住者が東京の番組ばかりを見て、地方局へのスポンサーがつかなくなって、地方局の経営が成り立たなくなるからとか言う人もいますけど…

じゃあ、キー局がそういうサービスを展開すればいいじゃないか、という声もありますが、難しそうですね。
国内同様、無料視聴となる場合、単純にコスト負担がのしかかります。
かといって有料にしたら、カスタマーサポートを充実しないといけない。
現地のケーブルTVなどとタイアップして放送してもいいけど、有料になったり、現地の放送局が主導して配信するため、例えば現地では放送できないコンテンツもあったりすると、必ずしも100%日本の放送を見る、ということにならなくなるし、そういうものにお金を出すかという問題もある。
とにかく、ニッチなビジネス、マーケットなので、大きな会社が手をつけられない。

結局、割を食うのは消費者なのに、裁判でも、その辺りは無視されているような気がします。
参考:ロケフリ業者のサイト


これと似たような事例をもうひとつ。

書籍の「自炊」と呼ばれるものです。
自炊、というのはスラングなのでピンと来ない方もいるでしょうが、書籍を背表紙からカットして一枚一枚バラバラにして、それを専用スキャナー(手差しコピー機のようなものです)で、ババババーっとスキャンして画像ファイルに置き換えてしまう行為を「自炊」と称しています。

実は、ワタクシも自炊愛好家で、すでに数十冊の本をpdfにしてます。
こうすることで、たとえばipadタブレットなどスレート(板)型の端末やリーダー、スマートフォンの中に置いておき、読書が出来るというものです。
ちょっと前、アマゾンのキンドルが発表された時「絶対に読みやすいものか」と思っていたのですが、実際やってみると、とても便利。

震災前、山奥に長期滞在する仕事が舞い込み、現地で本を読みたい、でも重たいからそんなに持っていけない、というのがきっかけでした。
分厚いハードカバーも、これに入れておくだけで、いいんだから。

スマートフォンだと小さくて読みづらいのかもしれませんが、7インチ以上のタブレットならハードカバーとほぼ同じ大きさですから、とても読みやすい。
新聞記事で読んだのですが、高校生も教科書を全部ipadに詰め込んで使っているとか。
実際、ワタクシもテキストのような大きくて分厚い書籍を入れてますけど、とても使い勝手がいい。
書籍専用のタブレットを買ってもいいと思うくらいです。

自炊のやり方は、いたって単純。
さっきも書いたように、大きな裁断機で書籍の背表紙を落とし、両面高速スキャナーで読み込むだけ。
これらの設備を持っている知人が試したところ、ヨーイドンで一冊終わるのに10分程度だそうです。
ただ、裁断機やスキャナーを買うと、それなりにしますし、背表紙を落とした時の、紙の粉が出てスキャナーに目詰まりするのだそうです。
なので、なかなか我々が自分でやることは難しく、通常はそれらを代行してくれる業者に依頼します。
費用は、業者間でも価格差はありますが、50円~100円の間といったところでしょう(ページ数の多い本は追加料金を取られます)。
100冊やっても5000円です。
本を送る時の運送料は、また別ですが。

ここに目をつけたのが、海外居住者です。
たとえば、現地に日本の書籍を扱う本屋もなく、日本の知人も頼れない場合、amazonなどで購入、海外発送という手段を取るしかありませんでした。
海外発送なので、もちろん高い送料がかかります。
だったら、購入した本を自炊代行業者に送って、それを自炊してもらい、ダウンロードすればいいじゃないか。
と、考えたわけです。
海外に居ながら、日本と同じ価格で本を読めるので、海外居住者にとっては朗報でした。

しかし、ここで「待った」をかけたのが出版業界。

スキャンしてデータ化したファイルが、違法にアップロードされるおそれがある。
回し読みされて、売上が減る。


自炊代行業者の業務は違法行為を助長させるものであり、いますぐやめさせろ、というわけです。
ただ、出版業界や作家の中でも意見は分かれているようです。

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1290651469767.html
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110905/art11090521090006-n1.htm

自炊の是非は別としても、電子書籍そのものは便利なわけですから、何とかうまい落とし所を見つけてほしいものです。