ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

英語の勉強

自慢じゃありませんが、中学、高校時代、英語はオール赤点でした。
文法も長文も頭に入らず、試験なんて何を質問されているのか分からない状態。
海外に行きたいなんて、これっぽっちも思ったことはありませんでしたし。
とにかく、苦痛で仕方なかったのです。

ある時、歳の離れた従姉妹が当時爆発的ヒットだった「TOP GUN」を観に連れていってくれたんですよ。
その劇中で、「May I ?」「Sure」というやり取りがあったんですよ。
確か、字幕では「いい?」「ああ」みたいなセリフだったと思います。
その時「アメリカ人は、OKも使わないし、イエスとも言わないのか!!」とものすごく驚いたんですね。

それから、英語に対して少し門扉を開いたのですが、相変わらず勉強は出来ない。
たとえば、何個か単語が書いてあって「下線部と同じ発音の単語を選びなさい」という問題なぞ見た日には
「日本語も訛ってるオレたちが、そんなの勉強してどうするんだ!!」と席を立ちあがり、そのまま行方不明になり、かわりに親が学校にお呼ばれするという(笑)。

この頃は、小学校から英語を勉強させてるようだけど、世の中には日本語以外にこういう言語があって、日本語とはこのように違っていて、我々が普段使う日本語を英語という言語に置換すると、こういう表現になる、という、英語圏の人々がラテン語を勉強するような、学問としてやらせるならそれでもいいでしょう。

だけど、海外の人間とのコミュニケーションツールとして、そのスキルを身につけさせることが目的だとするならば、ハッキリ言ってムリでしょう。すごく努力するとか、英語そのものが好きとか、言葉を覚えるセンスに長けている一部の子供たちだけが、しゃべれるようになるだけで。

最近は、学校にも外国語指導助手(ALT)がいるからいいんじゃないのか?と指摘されそうだけど、あの制度も問題だらけ。彼らの資質に問題があるのではなく、運用するシステムに問題があるのだ。
コストを削減するために、多くが業務委託という形で授業を行っている。
ここまでは、まあいい。
しかし、生徒が「よく分かりません」「日本語でなんていってるんですか?」と脇に立っている教師に聞こうものなら(授業に介入したら)、偽装請負になるんだそうだ。
教員とも打ち合わせもできないし、ALTに指示も出来ないので、当然授業の質は落ちる。

ワタクシのような、性格がねじ曲がっていて、人間の闇の部分ばかりが集まって出来たような人間なぞは、

「なるほどねー。ALTが素晴らしすぎると、先生の立場が悪くなって、日本人の英語教師のニーズが減ってしまうから、日教組あたりがこのシステムに固執してるんだろーな。相変わらず愚かだな」

と勘ぐるわけです。
ALTが日本語ぺらぺらじゃなければ、そういう事態にはならないんでしょうし、ALTに頼らなくて済むように日本の英語教師はスキルアップすりゃいいんでしょうけど、人間は努力よりも既得権益を守り抜く方に驚くべき能力と根気を発揮しますからね。

英語というと「学問」みたいに堅苦しくなるから、英会話に特化しちゃえばいいんじゃないかと。
多少発音が悪かろうが、文法的に変だろうが、言いたいことを伝えて、言われたことを理解する。
表彰台に立つレーサーが記者会見する時の英語なんて、過去形・現在形もメチャメチャだし、表現も陳腐だけど、ちゃんと伝わってるでしょ?
世界最高峰の技術が結集して戦うレースの場でも、現場はあんな英語でOKなんでしょうよ。

昔のワタクシを知る同級生たちは「Takedaはどうやって英語を喋れるようになったんだ?」と聞きますが、答えは簡単で、英語を喋れないと生きられない環境に身を置いたからですね。

まあ、それは冗談としても、現実的なのは、その辺の英会話スクールに1、2か月身を置くことです。
ネイティブスピーカーなんていなくてもいいです。むしろ、日本語が通じる先生がいた方がいいでしょう。
で、先生に会うたびに10個くらい日本語の文章を渡します。

何でもいいんですけど、普段の生活でよく使う言葉がいいでしょう。
「(タクシーで)仙台駅までお願いします」「この料理の材料は何ですか?」「携帯でメールが送れない」
なるべく、似通った文章にしない方がいいですね。
そして、質問を書いたとしたら、答えもセットにします。
「今何時ですか?」「もうすぐ3時です」といった具合に。

それらを先生に翻訳してもらいます。できれば、声を出している時に携帯で動画を撮らせてもらいましょう。
週に1回、授業があったとして、1ヶ月で40~50は文章が集められます。
訳してもらった文章を、それを使う場面を想像しながら発音します。
発音が大事なのであり、読むだけではダメです。
カードの表と裏に日本語、英語を書いてもいいですが、電車でそれを眺めるだけではダメ。
必ず、大きな声で口に出します。ボソボソ呟くのもダメです。
動画があれば、先生の発音を真似てみるのもいいでしょう。
とにかく、それを毎日繰り返して、条件反射的に喋れるようになるまで頑張ります。

最初の目標は100個。
100個、完璧に覚えて、喋れるようになりましょう。
完璧、というのは、例えばカードを作ったとして、ひいたカードが「あいしてる」だったら、
大きな声で「I love you」といいます。
それで、頭の中で、川村ゆきえが、大きな瞳を潤ませ、はにかんでいる映像がちゃんと思い浮かべられなければアウトです。

経験上、100個の壁を破れたら、あとは速いです。
複数の文章を組み合わせたり、自分なりにアレンジしだす人もいるでしょう。
映画を見ていて、ヒヤリングが出来るようになっているかもしれません。
これ、1000個まで行ったら、多分、海外に行っても、ほとんど不自由しません。
普通に現地の人々とコミュニケーションできるはずです。

オチがありませんけど、ある人から質問を頂いたので、これを回答とさせていただきます。