ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

お互い様なのでしょうけど…

たった一夜共に過ごしただけなのに、未だに頼りをくれる方がいます。
と、書くと誤解を招きそうですね。

見知らぬ土地のキャンプ場で出会い、酒を飲んだり飯を食ったりしたライダーたちのことです。
見栄っ張りな伊達男だったワタクシは、あまりロングツーリングに向かないカッコで走っていたわけですが、夕方前、キャンプ場につくと鎧のように重たい革ジャンとブーツを脱ぎ棄て、Tシャツ、サンダルになったら、手ごろな石や木を拾って椅子代わりにして、腰をおろします。

革ジャンの内ポケットからクシャクシャになった煙草を取り出し(そうだ、あの頃はヘビースモーカーだったんだ!)、さっきまで通ってきた道を振り返りながら、深く煙を吐き出す。
無造作に入れたバッグから食糧を取り出し「今日は何をつくろうか」と考えていると、ポツリ、ポツリとバイクが集まってくる。

近からず、遠からずな、微妙な場所にテントを張り、同じように落ち着いた頃、コーヒーを片手に近づいてくる。
「こんちは…となり、大丈夫ッスか?」

だいたい、こんな感じで出会い、挨拶と二言三言で会話が途切れ、そのまま名前も聞かずに分かれることもあれば、住所と電話番号を交換して後々もお付き合いのある方も。

しかし、時を経てライフスタイルが変わると共にバイクにまたがる機会も少なくなり、なかには、事情があって「引退」したライダーもいる。そういうワタクシも、今なお時間を見つけてはバイクに乗る方々にとっては、事実上の引退なのかもしれません。

そんなこんなしているうちに、共通の話題も無くなり、疎遠になったまま連絡が取れなくなった方も。
たった一晩二晩、同じ空を見上げて、同じ火に暖まりながら、青臭いことを語り合った彼らが、いまどこでどうしているのか分かりませんが、誰かが「Z1Rに乗ってたアイツ、何やってるかな」と思い出してくれた時に、ワタクシを見つけてもらえるよう、時々こうして書かせてもらっているわけです。

追伸
これを書いている時に、ふと、気になって、遠くに住むバイク乗りに連絡してみました。
どうやら元気そうで、話が盛り上がり、来月、時間を作って会うことになりました♪