ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

菌糸ボトルの交換

あえて放置、という以外は、定期的に幼虫を新しい瓶に移していきます。
タイミングとして分かりやすいのは、瓶の表面に食い進んだ様子が見て取れる場合。
3分の1ほど食べたら交換、という人もいます。

ただ、実際見てみないと分からないこともあります。
表面上、あまり食べていないようでも、瓶を掘ったら、結構食い進んでいたということもありました。
一概に何ヶ月毎、と決めつけるより、一緒に生まれた「兄弟たち」の瓶を比較して、どれかが結構食べ進んだら、全てのボトルをチェックすべきでしょう。
時には「あまり食べていない」幼虫に出会うこともあるでしょうが、健康診断を兼ねてると思えばよいのではないでしょうか。交換した時には、フタなどに日付を書いていくと管理しやすいかと思います。
イメージ 1

そして、幼虫の取り出し、これは神経を使う作業です。
力任せに掘っていくと、幼虫を傷つけるリスクが非常に高いからです。
現実的かどうかはさておき、一番よいのが、瓶を筒状になるようにカットして、ところてん方式で菌糸ごと取り出す方法です。
これだと、指で菌糸をほぐしていき、幼虫を取ることが出来ます。
ただ、瓶がガラスの場合は不可能でしょうし、樹脂製の瓶でもカットにはそれなりの道具が要ります。

ワタクシはいきなりど真ん中を掘ることはしないで、マイナスドライバーやスプーンで瓶の壁に沿って菌糸を削っていきます。慣れてくると、その向こうに「空間」があるのに気づきます。
そこまできたら、削る力を弱めてやります。

注意深く穴を掘ると、そこに幼虫がいるはずです。
また、幼虫が食べ進んだ後は、オガクズが明らかに変質しています。
それを辿っていく方法もありますが、共通して言えるのは「焦りは禁物」。
少しずつ、根気よく掘り進めて下さい。

無事幼虫と出会ったら、新しい菌糸ボトルへ引っ越しです。
その際、素手で幼虫に触れないのが原則らしいです。
手に着いた雑菌が幼虫に悪影響を与えるとのことです。

が、ワタクシは結構無造作に触っています(笑)。
といっても、汚い手で触るのはさすがにヤバそうなので、作業前に手を洗ったりしてます。
あと、思い出したように、スプーンを使ったり(笑)。

新しいボトルに移す時、過保護かもしれませんが、真ん中にドライバーでトンネルを掘ってあげます。
こうすることで、幼虫が楽に掘り進められますし、なるべく外気に当てたくないという、やはり過保護な意味で。
でも、本当は外気にふれることなく成長するわけですからね。

気を遣っている人は、元々いたボトルの菌糸を少し持ってきてあげるらしいです。
旅行に行っても、普段使っている枕で寝る、と似たような感覚でしょうか。引っ越しは幼虫にもストレスがかかるようですから(現に引っ越しを境に死んでしまったこともあります)、気をつけるに越したことはありません。

ちなみに、ボトルのサイズが小さいと、あまり大きな成虫にはならないようです。
理由はイロイロあるそうですが、熱帯魚のアロワナも似たような現象があるらしく、小さな水槽で飼育すると、そこに見合ったところまでしか成長しないのだそうです。

また、大型サイズの幼虫を狙うブリーダーの方々は、エサとなる「菌糸ボトル」にもこだわりやノウハウがあるそうです。科学的根拠は分かりませんが、栄養価の高い菌糸ボトル、例えばトレハロース入りのボトルというのは個人的には気になります。