ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

継続的な支援とは…

先に書いたものと内容が重複するかもしれません。
奇しくも被災者となり、避難所で2週間以上生活して気づきました。
義援金はありがたいが、すぐ欲しいものは金ではない。

つまり、被災地ではライフラインも経済活動もマヒしているわけですから、現金は何の役にも立たないのです。
頑張ってお店を開けてくれているところは別ですけど、AIDとかSUPPORTとしてのお金は、この段階では要りません。むしろ、現物支給。被災地でラーメンの炊き出ししてくれてますけど、ああいうのがいいですよ。
普通の生活が送れるようになってからですよね、お金が要るのは。

TVなんかでも「継続的な支援が必要だ」と言ってますけど、多分、集まった義援金…まだ、1000億円には届かないですかね…これを被災者の世帯数なり人数なりで割って分配しても、大きな額にはならない。
いや、あったらあったで役に立ちますよ、もちろん。
それも大事だけど、継続的な支援とは、事業主への支援なのではないかと。

企業が元気になれば雇用も生まれますしね。
「融資とかやってますよ」という意見もあるかもしれないけど、震災に対しての融資だったら「ある時払いの催促なし」「金利ゼロ」でやってもらわないと。
融資、すなわち貸したのだから返してよ、という発想では、経済は復興しない。

業種にもよるけど、借入金なしで仕事を回している会社なんて、そう多くありませんよ。
そこに震災。
工場や設備に大きなダメージを受けて、震災前の状況に戻すには莫大な費用がかかる。
「大変ですね、じゃあお金貸しますよ」
そこで金利をとったら、金融機関こそ火事場泥棒でしょう。
ギリギリ、カツカツでやってる会社だったら「じゃあ、もう会社潰すよ」でオシマイ。
銀行も貸倒れしちゃう。

直接、震災のダメージがなくても、そういう企業と取引している事業主だって困ってますよ。
それこそ、失業者と同じような感じで「仕事はしたいのに、仕事がない」という状況ですよ。
そんな事業主、企業に「じゃあ、この仕事回してあげるよ。周りの会社が復興するまで、おたくにやってもらうから」というようなシステムとかね。

だいたい、いま、この状況で「将来どうなるか分からないけど、もう一度頑張ってみよう」という経営者は、本当に稀有な存在ですよ。
昔、やってた「マネーの虎」じゃないですけど、そういう経営者にお金を差し上げてもいいのではないかと。
それこそが、継続的な支援の実現になるような気もします。