書庫的には「Motor」でいいかと思うので…
時には、バイクの話をしようか(笑)。
楽団四季のVo.JUNの実家は名取市にあり、海から数キロほど離れているのですが、残念ながら津波の被害にあいました。
他の家より基礎部分が高くつくられているにも関わらず、1m以上は浸水。外壁の一部には、大きな損傷があり、それは地震の揺れによるものではなく、津波が運んできた建材などが、ものすごい勢いで壁にヒットしたのだということが見て取れます。
家の周囲が田んぼなのですが、周囲には大きな漁船、車、そしてランドセルなどが流れ着いていました。
いまもなお、自衛隊の方々が大勢作業しており、敷地内では何名かの遺体が発見されたそうです。
ワタクシが居た時も、ある自衛官が「おおい!」と叫んで、するとわらわらと他の方々が集まってきて。
遺体の発見なのか、何なのか分かりませんが、ただがれきを片付けているのではない、という作業風景には、ただただ戦慄が走ります。
幸い、彼のご家族は無事だったのが唯一の救いかと。
で、実は彼の家には、Z1R2型のエンジンが保管されておりました。
これは、帰国して車体とエンジンを別送した時
「うち、車が入れないから、エンジンだけ置いといてちょーだい」
「おっけー」
といいながら、10数年間、彼の家に放置していたという…
車も家も吹き飛ばされたのだから、木箱に入れていたとはいえ、エンジンなんて、どっかへいってしまっただろう、と思っていたら、JUNより「エンジンあったよ。多分、ダメになっちゃったんじゃない?」とメールが。
まあ、開けてみないと何ともいえないね、ということで、引き上げにいってまいりました。
まさにDiscovery。
とりあえず、こんな感じで「離れ」に鎮座しておりました。
数10センチしか移動していないのがスゴイ。
バールでこじ開けたら、ディズニーの毛布にくるまれ、水でぐっしょり濡れてたので「あーヤバイかも」と。
で、取り出したら、見た目はこんな感じ。
よいしょ、よいしょと運んで、ちょっと傾けたら、案の定。
水がいきおいよく流れてきました。
もう笑うしかありません。
本当は、家でゆっくり分解しようと思いましたが、ご存知の通り、Zのエンジンはオイルフィルターのドレインボルトが出っ張っているので、自立しないのですよね。
そして、車に積んだはいいけど、それっきり下ろせなくなるという状況が待っていそうなので、分割して運びやすくすることに。
ヘッドカバー、シリンダーヘッドを外していく。
実は、この機体はとてもコンディションが悪かった。何が原因だったのか分からないけど、最後はどうやってもエンジンがかからなかったという。
ヘッドもズタボロではなかったけど、カムホルダーが一本怪しいボルトで止まっていたのと、リコイルが突っ込んであるのも見つけました。
バルブを外していないので全容は不明だけど。
ピストンは、まあ想定内のカーボン量。オーバーサイズも入っていなかった。
気になるシリンダーの内側。意外にキレイ。
1か月近く塩水に浸かっていたとは思えないです。
ところが、このシリンダー、どうやっても外れない。
シリンダー両端のサービスホールにマイナスドライバーを突っ込んでも外れない。
やってはいけないプラハン叩きで、フィン欠けやらかしてます(笑)。
角材でクッションつくり、ガンガン叩いてもダメ。
イロイロがんばったけど、ダメだったので、そのまま家に持ち帰ることに。
アパートに持ち帰ってから、セガレと一緒に叩きまくっていたら、わずかに、ほんのわずかだけど若干の隙間が。
ドライバーとメガネレンチのサポートでこじったら、やっと開きました。
反対側はかなり苦労したけど。
でも、結局、持っている工具だけじゃ磁石もポイントも外れないという(涙)。
知人に泣きついて外してもらうことにしました。
とりあえず、ミッションとか重たいヤツは、クワガタハウスという名前の床下倉庫と勝手に決め込んだスペースに置いておけばいいかなと。
湿気が多いけど、オイリーにしておけばいいし。
あまり、物置のスペース使うと怒られるから。
ちなみに、この地震で我が家では、モーターサイクルの有用性が見直されました。
ていうか、幹線道路のいくつかが寸断されているので、バイパスがやたらと混むのです。
家内は、数日間、ワタクシのZ1Rで通勤しておりましたが
「足つきが悪い」「重い」
と通勤用としては、あまり向いていないようです。
なので、Moto Garage Winds製作のDT125のタイヤを新調。
本当はFフォークとRサスがグダグダなのですが、コミューターとしては、まあよいのではないかと。
しかし、すごいですね、WINDSさん。
いまだに、店の中にラパンが突っ込んだまんまなのに、仕事をはじめてます。
ちまたでは、復興とか復旧とか言ってますけど、もろ被災者なのに、そういう凄惨さをスルーして仕事してます(笑)。
やれることを少しずつでも、やっていくしかないですね。
ホントに。
楽団四季のVo.JUNの実家は名取市にあり、海から数キロほど離れているのですが、残念ながら津波の被害にあいました。
他の家より基礎部分が高くつくられているにも関わらず、1m以上は浸水。外壁の一部には、大きな損傷があり、それは地震の揺れによるものではなく、津波が運んできた建材などが、ものすごい勢いで壁にヒットしたのだということが見て取れます。
家の周囲が田んぼなのですが、周囲には大きな漁船、車、そしてランドセルなどが流れ着いていました。
いまもなお、自衛隊の方々が大勢作業しており、敷地内では何名かの遺体が発見されたそうです。
ワタクシが居た時も、ある自衛官が「おおい!」と叫んで、するとわらわらと他の方々が集まってきて。
遺体の発見なのか、何なのか分かりませんが、ただがれきを片付けているのではない、という作業風景には、ただただ戦慄が走ります。
幸い、彼のご家族は無事だったのが唯一の救いかと。
で、実は彼の家には、Z1R2型のエンジンが保管されておりました。
これは、帰国して車体とエンジンを別送した時
「うち、車が入れないから、エンジンだけ置いといてちょーだい」
「おっけー」
といいながら、10数年間、彼の家に放置していたという…
車も家も吹き飛ばされたのだから、木箱に入れていたとはいえ、エンジンなんて、どっかへいってしまっただろう、と思っていたら、JUNより「エンジンあったよ。多分、ダメになっちゃったんじゃない?」とメールが。
まあ、開けてみないと何ともいえないね、ということで、引き上げにいってまいりました。
まさにDiscovery。
とりあえず、こんな感じで「離れ」に鎮座しておりました。
数10センチしか移動していないのがスゴイ。
バールでこじ開けたら、ディズニーの毛布にくるまれ、水でぐっしょり濡れてたので「あーヤバイかも」と。
で、取り出したら、見た目はこんな感じ。
よいしょ、よいしょと運んで、ちょっと傾けたら、案の定。
水がいきおいよく流れてきました。
もう笑うしかありません。
本当は、家でゆっくり分解しようと思いましたが、ご存知の通り、Zのエンジンはオイルフィルターのドレインボルトが出っ張っているので、自立しないのですよね。
そして、車に積んだはいいけど、それっきり下ろせなくなるという状況が待っていそうなので、分割して運びやすくすることに。
ヘッドカバー、シリンダーヘッドを外していく。
実は、この機体はとてもコンディションが悪かった。何が原因だったのか分からないけど、最後はどうやってもエンジンがかからなかったという。
ヘッドもズタボロではなかったけど、カムホルダーが一本怪しいボルトで止まっていたのと、リコイルが突っ込んであるのも見つけました。
バルブを外していないので全容は不明だけど。
ピストンは、まあ想定内のカーボン量。オーバーサイズも入っていなかった。
気になるシリンダーの内側。意外にキレイ。
1か月近く塩水に浸かっていたとは思えないです。
ところが、このシリンダー、どうやっても外れない。
シリンダー両端のサービスホールにマイナスドライバーを突っ込んでも外れない。
やってはいけないプラハン叩きで、フィン欠けやらかしてます(笑)。
角材でクッションつくり、ガンガン叩いてもダメ。
イロイロがんばったけど、ダメだったので、そのまま家に持ち帰ることに。
アパートに持ち帰ってから、セガレと一緒に叩きまくっていたら、わずかに、ほんのわずかだけど若干の隙間が。
ドライバーとメガネレンチのサポートでこじったら、やっと開きました。
反対側はかなり苦労したけど。
でも、結局、持っている工具だけじゃ磁石もポイントも外れないという(涙)。
知人に泣きついて外してもらうことにしました。
とりあえず、ミッションとか重たいヤツは、クワガタハウスという名前の床下倉庫と勝手に決め込んだスペースに置いておけばいいかなと。
湿気が多いけど、オイリーにしておけばいいし。
あまり、物置のスペース使うと怒られるから。
ちなみに、この地震で我が家では、モーターサイクルの有用性が見直されました。
ていうか、幹線道路のいくつかが寸断されているので、バイパスがやたらと混むのです。
家内は、数日間、ワタクシのZ1Rで通勤しておりましたが
「足つきが悪い」「重い」
と通勤用としては、あまり向いていないようです。
なので、Moto Garage Winds製作のDT125のタイヤを新調。
本当はFフォークとRサスがグダグダなのですが、コミューターとしては、まあよいのではないかと。
しかし、すごいですね、WINDSさん。
いまだに、店の中にラパンが突っ込んだまんまなのに、仕事をはじめてます。
ちまたでは、復興とか復旧とか言ってますけど、もろ被災者なのに、そういう凄惨さをスルーして仕事してます(笑)。
やれることを少しずつでも、やっていくしかないですね。
ホントに。