ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

シンガポールで感じた「おそれ」とか「不安」とか

前回からの続き。
未来都市シンガポールに驚いたわけだが、もっとショックを受けたのが、子供たちに対する教育。
聞いた話では、小学校4年に行われる試験によって進路を分けて、それは事実上の人生のトレーダーポイントなのだそうです。
大器晩成っていう人もいるだろうし、別の才能を開花させる人だっているじゃない?
と、声をあげても、負け犬の遠吠えにしかならないんでしょうね(笑)。

何で、そこまで徹底しているのかと言えば、シンガポールには、何もないから。
水すらも、お隣のマレーシアから水道管で引っ張ってきている。
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こんな感じです。
マレーシアのご機嫌を損ねると、水すらも飲めないわけです。
じゃあ、周囲の国々に頭があがらず、ひたすら、ペコペコしているかといえば、そうじゃない。

小さな、とても小さな国が選んだ道は、人材の育成。
資源はない、だから人材が資源なのだ、と。
小さな国だから、小馬鹿にされるわけにはいかないので、頭だけじゃなくて身体も鍛えています。
つまり、兵役があるのです。

そういう国民とタメ張ることが、いまの日本人に出来るんだろうか。
昔、日本が戦争に突き進んだ時、一部の人間は「アメリカには勝てるはずがない」と、答えを弾き、戦争をするべきではない、と説いて回ったらしいですけど、どうなったかはご存知の通り。

こんな試練に打ち勝ってきた国民と、経済競争という頭脳ゲームで勝てるのか。
日本車などの製品や、日系企業、日本式サービスといった、たくさんのハードとソフトを受入れる彼らの方が、懐が広いのではないかと…

自分もそうだけど、日本の子供たちに明日はあるのか?
明日を掴むためには、どんなことが必要なのか?
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雑踏の中で、とてつもない不安に襲われ、正直なところ、なかなか不安はぬぐい去れません。