ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

二択という盲点

ちょっと重たい話をしてみます。

最近の世の中、特に東日本大震災が起きてから「賛成」か「反対」という二極で物事を判断する風潮のようです。
個人的に、反対する人の意見や気持ちについては非常に理解できる部分があります。
一方、反対しきれない人たちの静かな胸の内も、決して非難されるべきものではないと思います。

ワタクシは、御存知の通り、排ガス規制も何もあったもんじゃない、有鉛ガソリンでもガンガン走れるマシンに乗っており、その距離、地球1周以上は走っています。
自然は大切にしなければならない、と自然保護やら環境保護をしつつも、環境には非常によろしくない自動二輪車に乗ったり、いじったりするのが趣味として生きているのです。
非常に矛盾しておるわけです。

いつもお世話になっているgoogle環境保護に取り組んでいたりしますけど、再生エネルギーを促進させるための機械だのソフトだのを造る原動力は、やっぱり火力発電だったり原発だったりするわけだし、他者を非難する一方で、その活動を継続するために「非難される側のインフラ」を利用しなくちゃ成り立たないってのは、海に廃油だの垂れ流しながら過激な活動を繰り返す某環境保護団体にも似ている。

もっといえば、キャバクラでさんざん遊んだ後「こんなことやってちゃいけないよ」とホステスに説教しているオッサンと何ら変わりない。

いくら政府のお墨付きだって、誰かの命を奪うようなことはしたくない。
たとえ、100%相手に非があって、殺される前に殺さないといけないような状況になったとしても、決して「悪いのはお前じゃ!」と言いながら引き金は引けません。
でも、政府が掲げる成長率を達成させて、今の暮らしを維持したまま、あるいは毎年のように給料が上がったりするような生活をするためには、やっぱり海外との関わりを抜きには成り立たない。
そういう生活のために、我々優秀な日本人が一生懸命がんばっていくと、たとえ悪意がないとしても、あずかり知らぬところで敗者すなわち弱者が生まれ、彼らから恨まれることもあるだろう。

それでも、我々は年がら年中スマートフォンをいじる生活を辞めようとはしないし、排ガスを撒き散らすバイクに乗り、さんざん石油だの核分裂によるエネルギーで造られた部品で組みあげられたハイブリッドカーに乗って「環境に配慮しています」とか言っちゃったり、飢饉や大災害のニュースを見ながら、食べ切れなくなった食材をゴミ袋に放り込んでいるのだ。

そんな己の姿を顧みることも無く、賛成か反対かでヒートアップして、路上でたむろしている様子を見ていると、
「ウンコ味のカレー」
「カレー味のウンコ」
どちらを選ぶのか?
と、いい歳した大人が騒いでいるような気がしてならない。

いや、彼らにしてみれば真面目なことだし、こちらもふざけているとは思わない。
大真面目に、将来を憂いているのだと確信する。
ただ、なかには目には目を、歯には歯を、的な言動や行動の大人もいたりして、正直、こういう大人の姿をTVで見せて欲しくはなかった。

そして、そんな二つを選ぶんじゃなくて、どうしたら、ウンコ味のカレーとかカレー味のウンコを食わなくて済むのか、そっちを本気で論じないとダメだということに、案外、気付いている人は少ない気がする。


どうして、こんな重い話をするのかって?
だって、吹石一恵が結婚したじゃない。
福山雅晴が結婚したんじゃないですよ。
吹石一恵が結婚したんですよ。

気分も重くなるってものでしょう、ねえ、御同輩。