ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

SF作家も大変だと思う

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想定通りに雪が降って、いまなお降り続いている。
12月に積雪するのって久しぶりじゃないだろか?
スマホの履歴見たら、まともに積雪したのは2月になってからっぽい(嬉しくて、つい写真撮ってしまう)。
今シーズンに限って言えば、12月中にタイヤを換えて正解だったわけだ。

新型コロナウィルスが、また感染拡大しているってんで、Go TOキャンペーンが見直されているけど、そりゃそうだよな、と思う反面、あちこち遠出する身内が居ると「このタイミングで旅費交通費が…」と肩を落とすわけである。

旅行業界もそれに伴う飲食業界も「はしごを外された」と複雑な思いだろう。

数十年前、機動戦士ガンダムの原作者、富野由悠季が小説だったかインタビューだったか忘れたけど、こんなことを言っていた。

「様々なSF作品が、様々な近未来を予想しつつ、その世界を描いていたが、ゴミ問題など環境問題に人類が直面することを言い当てたことはなかった」と。

なるほど、ユートピア、あるいはディストピアでも、テクノロジーの発展など描いていたけど、生活の変化を見抜いた作品はなかった。

「謎のウィルス蔓延」ネタの作品はたくさんあって、ウォーキング・デッドのような荒廃した世界を描かれることが多かったけど、ロックダウンした都市が壊滅することはなかったし、大変は大変なりに生きている。

日本なんかは狭い国土だから、あっという間に感染が広がると思いきや、そんなことはなくて、Go to キャンペーンで往来が増えて、それがまたダメだといってやめようとか、おおよそSFのネタにはなりそうにない話題が尽きない。

苦しんでいる患者はいるんだけど、都市が丸ごと閉鎖され、そこに居る人達が見捨てられるような状況にはならず(医療関係者の奮闘があるからだろうけど)、スウェーデンのようにウィルス自体を無視している国もある。

 

「大きな戦争がいくつか起きて、人類は滅亡の危機に瀕している」

なんて短い文章で描写できるほど、世界は脆弱ではなく、相変わらず富裕層はマネーゲームにいそしんでいる。

でも、やっぱり、新型コロナウィルスで生活が変わった人達は沢山いて、スタジアムやコンサートホールが満席になるには、まだ時間がかかるだろうし、レストランも居酒屋も以前のような満員御礼に出来ない。

withコロナを批判する意見もあるが、逃げ隠れしても限界はあり、どこかのタイミングで感染する確率はゼロではないし、完全に回避することは不可能だろう。

そして、毎日、数字が積み上げられていくけど、あんなのは累計だから増えるのは当たり前なんだよね。

 

これが、2020年12月17日現在の状況。

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1日何千人と罹患しているようだけど、毎日1万人が感染したとする。
人口を1億2000万人とするなら、12000日で日本人全員が罹患するんだけど、つまりそれは32年後。
こんなことを言うと「数字遊び」と言われるかもしれないし「毎日1万人ずつ増える患者を何処に置く?」という話になる。

仮に大半の患者が2週間で根治するとして、完全隔離するには少なくとも14万人を収容する施設が必要なわけだ。
つまり、現実は不可能だから、とにかくウィルスから逃げるしかない、というわけか。

 

では、今シーズンは、ものすごく感染者数が少ないと言われるインフルエンザ。
外を出歩く人の、ほぼ100%はマスクをしているし、建物を出入りする、家に帰るうちに、何度も「アルコール消毒」の洗礼を浴びる日々が続いて久しい。

もともとは、毎年1000万人以上が感染するらしい。

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influ.help

それなりに罹るとは思っていたけど、国民の10%が感染するとは。
新型コロナウィルスの比ではないね。

接種が自由意思とはいえ、インフルエンザワクチンが普及してなお、このありさまだから…

それが、いまはどうなのかというと。

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ちょっと途中は割愛するけど、合計ではこんな感じ。

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数値上からすると、ほとんど「全滅」「根絶」に等しいんじゃないかと…
ひとりひとりが気をつけると、こんなことになるのか…

それでも、新型コロナウィルスの感染者数がカウントされているのは、感染力が強いからなのか分からんけど、先のデータでいうなら82%の人達は回復するようで(後遺症の話がちらほら出ているが)、残念ながら1.3%の患者は生還できない。

一方のインフルエンザは2018年の死亡者数が3325人。
0.027%なので、インフルエンザの方が「死にづらい」ということになる。
ただし、インフルエンザの場合、ワクチンもあるし、最近ではインフルエンザに効く医薬品も処方されるようになったから、これがたとえば20年前、30年前だと、どうだったのか?ということになる。

これまでの状況を察するに、ワクチンが「それなりに」効くようになる、感染・発症した患者に対する有効な医薬品が開発されても、いったん変わってしまった世界が元通りになるのは、結構難しいのかもしれない。

なんぼ対策していても、レストランはこれまでのようなキャパを使えないし、そうすると不動産の賃貸価格も設定を変えざるを得ないだろうし、GDPを落とさないようにするには、何か新しい価値を作り出していかないと未来は真っ暗のままだ。

頭の古い中高年は、もはや右往左往するしかできないので、若くて優秀な人たちには、いまの閉塞感を打破してほしいね。