ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

生きるか死ぬか

東京五輪、やるのやらないので、いまだに揉めてる日本。
他の国は行くの行かないので揉めてますが。

 

新型コロナウィルスの終息って、何処に行ってもウイルスがなくなるとか、ウイルスを無視して生きても平気な状況をイメージしていると思うけど、多分、それは相当先の話になるでしょう。

たとえば、破傷風ワクチンのように規定通りに打ったら10年くらい抗体が持続します、というものだったら別だけど。

あるいは、飲んどけば、3日くらいで動けるようになりますよ、という抗ウイルス剤が流通したら別だけど。

だから「終息した」は「病床利用率が〇〇%以下で推移した」とか、何かしら線引きを決めて「もうこの辺でいいんじゃない?」と定義づけたところが「終息」なんでしょう。

というのも、これを書いているのは2021年の6月なんだけど、2020年の6月と根本的に何かが変わったか、というとそんなことないでしょう?
ワクチン接種は始まったけど、押さえ込めているわけじゃない。
多数の業種への休業要請や全国規模の休校などは無くなったけど、それは感染者数が減ったからではなく「決定的な対策とまではいかなかった」からでしょう。

そんで学校を休みにしたり、お店に休業させてお金ばらまく方が、もっと大変なことになる、という判断に至ったんでしょう。

じゃあどうすればいいのか、という話になると、理論上は全人類が14日間、誰とも接触しないで、できるだけアイソレーションしてれば感染者数は増えない。
ロックダウンもやってみたけど、撲滅とまではいかなかったわけで。

東京五輪もあれこれ騒いでいるけど、のべ14万人くらいの人たちが集まった野球のセンバツとか、鳴り物OKにした高校野球は?

全国各地から選手や関係者が集まる大会なんか、対策やってます、というアピールしながら開催されているし、プロ野球だって観客数制限しながらやってる。

PCR検査という一応のフィルターを設けているし(そんなの完璧じゃないとか言い出したら、もう何も出来ない)、各国の選手やチームにも行動制限させている。

オリンピックを「人の往来」と定義づけるなら、同規模で移動するもの(それこそ電車通勤も)をすべて制限しないと理屈が通らなくなる。
でも、それじゃコロナで死ななくても、収入を失って、家も失って、家族もバラバラになって…と、別の原因で死ぬかもしれない。

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コロナウィルスで亡くなった方は、およそ13000人(累計)だけど、こういう形で命を落としている人のことも忘れてはイカンでしょう。

医療の方々、現場の方から研究者の方が五輪を反対するのは当たり前。
これ、何かに似ていると思ったのが、バイクの安全に関するドレスコード議論。

バイクに乗って死なない、ケガをしないようにするには、やっぱり装備は大事。
フルフェイスにプロテクターは最低限必要でしょう、と。
特に事故で大怪我を経験している人、それで大事な人を失った遺族たちは、語気を強めて言うわけですよ。

でも、世の中にはジェッペル、半キャップ、半袖などの軽装でバイク乗る人もいるわけです。
デリバリー系の仕事しているライダー(郵便配達、新聞配達そのほか)は、グローブもしていないこともある。
彼らだってフルフェイスとプロテクターつきの革ツナギ着ないと危ないだろう、という話になるわけで。

郵便配達の人がフルフェイスで書留もっていって「ハンコ下さい」とは言えないから、やっぱり脱がないといけないし、それをいちいちやってたら仕事にならない。
仕事にならないから命を犠牲にするのか、とかね。

多分、そこは永遠に答えは出ないでしょう。

 

個人の意見としては、五輪に限らず、どうやったら元に戻せるか、という議論をやった方がいい。
急には元に戻せないにしても、やっぱり飲食店の営業は厳しいし、それによって収入が激減している人たちが大勢いる。

「仕事と命、どっちが大事」という二元論じゃなくてね、どうやって生きていくかを考えていかないとね。

原発は反対です、でも原子力によって生まれたエネルギーは使わせてもらう、みたいなダブルスタンダードになっちゃうんじゃないのかな。