ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

峠道を走った一日

この日は結構ハードだった。
朝、5時前に起床、ささっと身支度を整えて向かった先はクルマで港。
何か釣れるかな、と思いきや何度目かの坊主。
時期が中途半端なのか、潮がよろしくないのか。
この海でマトモに釣れた試しがない。
GWが開けて、もう少し暖かくなってからのサビキ釣りの方が安上がり?
8:30に完全撤収。
アオイソメで海を汚してゴメンなさい。
カニなり小魚なりが、有効に消費してくれることを願うばかり。
来月、風に初夏の香りが乗ってきたら、リベンジしてみよう。

早起きは何文の得なのかは分からないが、このまま休日を終わらせてもシャクなので、朝飯をかき込んでタンクの燃料キャップを開けてみる。
波打つガソリンが見えるが、ちょっと頼りない。

どうやらリッター18kmは走るZだったが、今回は出番なし。
というのも、家の近所で木製電柱の撤去作業が始まり、あろうことか私道の入り口にやぐら(足場)を組まれてしまったのだ。
取り回しの悪いZを足場の単管にぶつけてもシャクなので、今回はバナナの生まれ変わりのような2スト原チャリで出掛けることに。

こっちはこっちで燃費があまりよろしくない可能性があるのだが、こないだMJ(メイン・ジェット)を純正レートまで下げたので(ついていたのは、かなり大きめ)、ドッカンパワーは失われたものの、軽く乗り回せるはず。

近所のセルフで満タンにした後、峠道を目指して走る。
ちょっと前まで住んでいた街は山のふもとと言ってよい場所で、ちょくちょくテスト走行に来ていた。

しばらく走っていなかったダム湖から、東北を南北に隔てる山の中へ入る。 

最初は道路の幅も広いため、ややブラインドだが初見でもビビリミッターはそれほど効かせる必要はないハズ。
下り終わって再び道を登ると、一気に道幅が狭くなり、ブラインドのうえヘアピンコーナーが続いてリズムを狂わされる。
ビビると目線が下に落ちるので、コーナーの出口に目を向けておく。
季節によっては落ち葉がたまったり、山から湧き出た水が川になることもあるので、慎重なライディングが必要だ。
とはいえ、それほど長い区間ではないので、山を下ると田園風景が目に入る。

ここからSUGOを目指して、岩沼に続くワインディングを走るのも良いが、今日はこのまま蔵王まで入る。 

ちょっとマイナーな峠道を目指して走る。
古い歴史ある街道らしく、ルートの前には「羽前街道石碑」が立っている。

ここから入っていくと、こんな感じ。

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www.pref.miyagi.jp

どうやら、かつては重要な街道のひとつだったらしく、東北有数の大名がここを通った記録も残されている。

さらに進んで、峠道の頂点あたりが「四方峠」と呼ばれるあたり。
道のわきに駐車スペースがあり、そこから遊歩道とは言い難い、ちょっとした登山道を登っていくと、このようなやぐらが立っている。

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倒れた石碑には、源義経をかくまった奥州藤原氏を討伐すべく、源頼朝が送り込んだ討伐軍と藤原氏の戦いが展開した激戦区であることが示されている。
どういう経路でやってきたのか歴史に詳しくないので分からないが、ここが最前線であれば、なるほど周囲を良く見渡すことができる。

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多くの兵がここで戦ったのだろうか。
峠道を下ると、結構、道が険しくなる。
カフカの砂利ではないが、えぐれている箇所もあったり、Zだったらちょっとキツかったかもしれない。

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こんな粒の大きな砂利があったりするが、もちろんオフ車なら大したことは無い。
むしろ楽しめる道。

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思わず二度見するような看板が立っていたが、毒性の強い水が湧き出ているわけではなく、戦の時、ここに毒を入れようとしたことから、その名がついたという。
いまでは、道路整備で焼失したらしいが、その名残なのか、山肌から水が湧き出ているのが見えた。
峠道を突っ切ったら、川崎町に抜ける。

近くのスタンドで給油したら、セッティングに悩んでいた頃よりも倍の燃費に。
これだけラフに走ってもリッター18km近いのだから、大人しく走っていれば20kmは走るのではないだろうか。あ

秋保温泉街に到着した頃には、雲行きが怪しくなり、雨がポツリポツリ。
仙台市市街に向かうようにして国道286号線を目指す。

あまりにも腹が減ったので、この界隈では有名な中華料理店「龍宝 たべにおいで」でラーメン+半チャーハン。

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そんなに寒く無いと踏んで出発したのだが、山間部はまだまだ冷え込むようで、すっかり身体が冷え切っていた。
早朝、釣りに出かけた時に寒くなかったので、そのままの服装で出てきたのは失敗。
まだまだ、暖かいアンダーウェアは必要だった(笑)。

遅めの昼飯を楽しんだ後は、少し遠回りして帰宅。
距離は130km程度だったようだが、ほとんど休むことなく走りっぱなしで、お腹いっぱいになるボリュームだった。

ワインディングのカンも取り戻せたので、次はロングだろうか。