ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

一時停止違反は年間90億円を稼ぎ出す警察のビッグビジネス

「止まれ」が不完全だったらしく捕まりました。
2点減点。
6000円納付。

道交法なので、そこは仕方ない。
警察が得意とするのが、信号のある交差点での合流ポイントでの「一時停止」違反車両の取り締まり。

地図で見ると、こんな感じ。

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薄くて分かりづらいかもしれないけど。
青のやじるしで描いたのが、ワタクシの動き。
AB間の信号は赤で、Dは渋滞気味。
CD間の信号が青になったので、合流へ進入したところで「一時停止していない」ということで捕まった。

ちなみにC方面から来る車両はゼロ。
ABの信号も赤で車両がこないことは確認済み。
安全を確認したうえで合流を徐行で入ったのだが、一時停止していないことで取り締まりの対象となったわけだ。

安全確認を怠ったとは100%思っていないが、道路交通法を無視したことは100%認めた。
誰かをいたずらに危険にさらしたり、迷惑行為をしたわけではないので、謝罪するつもりは100%ないけど。


ただ、法律を守らなかった、という容疑については認めた。
そこは「いやいや今のは停まっていたでしょう」とかゴネるつもりはなかった。
自分が停まったとして主張するなら、キップ(あの青い紙)にサインせず、法廷で戦えばいいのである。
実際、うちの近親者は、それで無罪を勝ち取ったことがある(笑)。

jico-pro.com

宮城県警をはじめ、各都道府県の警察はこういう「合流」ポイントが大好きである。
合流の辺りは警察車両や違反車両を停車させるスペースが確保されているから、捕まえやすい。

また、合流するために進むということは、自分が進む側の交差点の信号が青になっており、合流する側は赤、つまり「流れ」は停まっていることを事前に確認したうえで本線に進入するので、一時停止を軽視しやすい。


そういう「心の隙」をついてくるため、違反する確率が高いのだろう。
「嫌らしい!」
「セコい!」
と思うかもしれないが、反則金を売上として見た場合、ビジネスモデルとしては至極まっとうだ。

あてもなく違反車両を探し回るよりも、植えた果樹を収穫する方が効率が良い。
現に一時停止違反の取り締まり件数は、堂々の1位である。

 

www8.cao.go.jp

 

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仮にすべての違反車両が自動車(7000円)だった場合、平成30年は90億円あまりの反則金が納付されたことになる。

まさに濡れ手に粟のビッグビジネスだ。

もちろん、一時停止違反は重大な事故を招く可能性がある。
特に交差点では出会い頭の事故になったり、歩行者の通行を妨げることで取り返しのつかない結果になることがあるので、一時停止違反を取り締まることを揶揄するつもりはない。

だが、ワタクシが捕まったような場所で違反車両を検挙しても、運転マナーや事故率減少に貢献しているとは思えない事実がある。

たとえば…

kahoku.news

信号のない横断歩道で、歩行者を優先的に通行させないことで宮城県はワースト1。
これは、常に感じていることだし、身の危険を感じたこともある。
では、こういう違反車両を取り締まっているか、というとほとんど見たことがない。
住民の間でも「停まってくれない」と有名な横断歩道があっても、違反車両を停めるスペースが確保できない地点では取り締まりも難しいからだろう。

それに「歩行者が横断歩道を渡る」「その通行を妨げる車両がいる」というシチュエーションがなければ、多少速度超過しようが取り締まることは出来ない。

極論だが、その日、誰も歩行者が横断歩道を渡らない、クルマの流れが切れた時にしか歩行者が横断しない、という状況だと違反車両そのものが現れないことになる(サクラでも使えば別かもしれないが、それはそれで倫理が問われる)。

 

また、道交法違反を何とも思わない暴走族について。

宮城県警察/暴走族を根絶しよう によれば、こんな感じ。

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さすがに令和のご時世、グループ数も構成員も減少傾向だが、110番受理件数は波があるものの大きく減少したとはいえない(しかも、これは通報・受理した件数であり、警察署に直接相談した件数は含まれていない)。

だが、彼らの検挙に宮城県警マンパワーを割くことはないだろう。
警察24時のようなテレビ番組でも放送している通り、違反車両の追跡や検挙には、相当のリスクを伴う。
捜査員が命を落とすことはまずないだろうが、暴走車両、違反車両(特に二輪)を追跡して転倒もしくは事故を起こした場合、追跡した警察車両が事故を誘発したのではないか、と疑いの目が向けられ「無理な追跡が若者の命を奪った」などとセンセーショナルな記事を書かれ、調査を命じられれば、役職者の出世にも響く。


カネにキレイも汚いもないように、違反点数や反則金・罰金も同じであるなら、労せずして稼いだ方が、誰も傷つかないし、誰も悲しまない。

少なくとも警察組織の中では。

なので、我々としては「安全運転」「交通マナーを守る」は当然として、さらに「捕まらない努力」をするしかない。
内閣府のデータをもう一度、掲載しよう。

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これによって、何を狙っているのか把握する。
ベスト5をみれば、何に気を付けるべきかは示されている。
また、このような情報も開示しているので(ぜんぜんあてにならないけど)、活用できる。

腹の探り合い、騙し合いのようだが、我々も余計な納税はしたくないし、そういう運転によって結果的に交通事故が減少すれば、トータル的には悪くない話なのだ(納付金が減少した警察は、もっと他の手を考えてくるだろうけど)。

www.police.pref.miyagi.jp