ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

自分もモンスターペアレントなのかもしれない

いつだったか、セガレの行っている学校から電話が来た。
学校から電話が来ると、だいたいはセガレが何かをしでかしたんだろーなーというのは、想定内。
勢い余ってクラスメイトを叩いたとか、叩かれたとか。
が、本人が100%悪いわけもなく、友人の妹がいじめられているのをみて、上級生何名かを張り倒してきたこともある。

心情的には、セガレを味方してやりたいし、自分もかつて同じくらいの時、貸家の子供たち相手にいばりちらしていた地主の息子(上級生)をこっぴどくやっつけたこともある。
まあ、でも、このご時世だから、ちょっとでも暴力を振るえば、どんなに正論をかまそうが悪いことになる。
たとえ、それが誰かを守ろうとするものであっても、許されないのが現代社会なのだよ。
とりあえず、そんなことを教えてはいるけれど、当の本人は分かっているのか分かっていないのか。

電話に話を戻すと、こういう内容だったそうだ。

「お宅の息子さんが、○○の近くの○○さんの敷地内になっている○○○の実を取って食べていたので、これは、やはり他人の家のものなので、いけないことではないかと思って電話した次第です」

直接、先生からの電話を受けたわけじゃないから、何とも言えないけど、何だか曖昧な物言いに釈然としなかった。六法全書に照らし合わせてみれば、そりゃあ他人の家のものを取ったのはよくない(よその家に生えているタケノコが自分の庭まで伸びてきて生えてきたらOKだけど)。
そういう意味で「人のモノを取ってはいけない」と言っているなら「叱れ」でいいだろうし。

そうではなくて
「商売にしているわけじゃないですからね、大目に見てあげてもいいと思いますけど、一応、人のものですから、黙って取るのは泥棒、と同じように言って下さい」
という意味だったのか。

言いにくそうな雰囲気での電話だったらしいのだが…
なんか、この辺りがズルさというか、いまの学校教育の現場を象徴しているような気がしました。
我が家では、以前から「昭和の教育でお願いしますよ。何べんいっても分からんヤツには、鉄拳制裁が来るということをちゃんと覚えさせないと。ゆとりなんか、ジジイババアになってからじゃないと。若いうちは、しこたま勉強して、しこたま働かないと、年金も崩壊しちゃいますよ」と伝えてあるんだけどね。

とはいえ、放置してもいけないので、このように指導しました。
まずは、他人のモノを取ってはイカンということを前提に話しました。
「でもな、気持ちは分かる。
オレも外国を歩いていると、日本じゃ絶対に自然には生えてなくて、スーパーでしか売っていないような果物が、その辺の木にブーラブラとぶらさがってるんだよ。
かといって、そいつを取ったら、やっぱり犯罪になる。

だからな、食べたいな、と思ったら、ちょっと勇気を出して、ピンポンするんだよ。
だいたい、そんな時間に家にいるのは、じいさんかばあさんか、おっかさんくらいだ。
おっかないオヤジは仕事で留守になる。
出てきたら「あの木の実は、こちらのおうちのですか?」と聞くんだよ。
当たり前だけど「そうですよ、どうかしたの?」と聞き返される。そしたら
「とても、おいしそうなので、どうやったら、あんなふうに育つのか教えてほしいんです。うちには庭がないけど、おばあちゃんちにいけば、庭があるので植えてもらって、何年かしたら食べてみたいんです。
ああ、それにしてもおいしそうですね」
と言うんだ。
すると「一個くらいどうぞ」と言われるに決まってる。言わないような連中だったら、危険信号。
取った瞬間に学校と警察に通報するタイプのヤツらだ。
んで、もらったら、その場で食べて味を確かめろ。
もう一度食べたいと思ったら「ああ、美味しい!すごく美味しいですね!」と言うわけよ。
褒められたら嬉しいから「もっと持っていくかい、坊や?」と聞かれるだろうが、ここはぐっと我慢。
「そんなに食べたら、おばさんの分が無くなっちゃうでしょ?それに、そんなに沢山たべられないですよ」
「いいから、おうちに持っていって食べなさい」
多分、そんな感じで奨めてくる。そしたら「じゃあ、時々、また来て食べてもいいですか?」と聞くんだ。
たいていは「いいよ、いいよ。いつでもいらっしゃい」って言ってくれる。
これを言わせたら、OK。めでたく、いつでも、顔パスで食えるじゃんか」

セガレは「なるほどねー」とうなずき、周囲にいた親戚たちは「また余計なことを」と眉間に皺を寄せてました。
実際、これはワタクシが小学生の頃使っていたやり方だったんですが…
かわいくないコドモですね(笑)。