ブログ版 空冷Zとの戦い

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水野晴郎さんをしのぶ:テレビの映画

水野晴郎さんが、なくなりましたね。

われわれにとっては、TVの映画・・・水野さんは金曜ロードショーでおなじみ。
ほかにも、淀川長治さん、荻昌弘さんがいましたね。

昔って、毎日のようにTV映画やってなかったっけ。
○曜ロードショーって。ロードショーじゃなくても、日曜洋画劇場とか。
いまじゃ、レンタルビデオやCSなんかがあるし、ドラマに押されたりしてんだろけど。
しかも、解説つかなくなったしね。

あの解説者の功績は大きいよ。
次はこの監督の映画を映画館で見ようとか、この俳優のほかの作品もみたいって思うもの。
たとえ、解説者の主観があったにしても、だよ。

淀川さんが「このね、このときのキャメラキャメラワークがですね、まぁすごい迫力だしてますね。すごい工夫ですね。こんな風になるんですね」なんて具合に説明してくれると「なるほど」とか思うもの。
いや、それが正解かどうかは別よ。

でもね、そうやって映画を見るもうひとつの面白さを教えてくれたといえるよね。
たとえば、ビデオに録画してれば、あとでもう一回みたりとかね。
そういう楽しみをあの人たちは伝えてくれたんだなあ。。。

個人的には、淀川さんが好きだったなあ。
「また後でお会いしましょう」って。
生放送じゃないし、収録するだけだからホントに淀川さんが見てるわけないんだけど、一緒に見てるような気になるし、そういう目をしてたよね。
「ワタシもみなさんと同じで、この映画、すごく楽しみにしてたんですよ」みたいな顔してさ。

いま、そういうのないよね。
情報番組でタレントがカンペどおり、ワーっとしゃべって、おしまい。
全米興行収入No1とか、制作費50億円とか、そういうのばかり先行して、どんどん消費されていく。

バイクの評論も同じでさ、自分の言葉で分かりやすく伝えられるひとってどれだけいるのかね?
ギア比がどうとか、馬力がどうとかさ。んなもの、乗ったって、たいして分からないっつーの。

おすぎでもいいから、やっぱしテレビは映画評論家をおくべきだよ。
と、思うんだけどね。。。