ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

オオクワガタ コクワガタ 飼育日記 【割り出し】

産卵木から幼虫を掘り出すのが、割り出しと呼ばれる作業です。
タイミングとしては、9月以降にしています。
越冬準備と割り出しはセットにしてます。

急いで割り出しても、卵だけが出てきてしまうからです。
卵は扱いが非常に難しく、経験では高い確率で死んでしまいます。
幼虫になってからでも遅くないですし、ある程度、大きくなってからの幼虫の方が取り扱いも楽です。

当初は、幼虫のうちからよいエサを与えておかないと大きな成虫にならない、と心配していましたが、産卵木そのものがエサですから、そこまで神経質になる必要はないと思っています。

割り出しは、マイナスドライバーで木目に沿って、産卵木を割ります。
おおまかに割ってやると、手でも割れます。
見落としがないよう、十分注意して下さい。

面白いのが、庭先で割り出しをやってて「もういないだろう」と思っていたら、アリが集まってきて、幼虫を見つけてました。
彼らからすれば「エサを見つけた!」ということになるんでしょうが。
以来、アリが寄ってくるなら、幼虫がまだ何処かへ潜んでいる、と思いますが、気付かないでアリに噛まれたりすると、致命傷になるかもしれませんから、止めておくべきでしょう。

ちなみに、割り出しをしないで飼育する人もいます。
「材飼育」と呼ばれており、朽木の中で成虫まで過ごすわけですから、自然に近い飼育方法です。ただし、内部の状況が羽化まで分かりません。
おっかないので、未知の領域です。

また、マットのまま飼育する場合もあるようですが、ワタクシ自身は経験がないので、それについては経験者のサイトをご覧ください。

ワタクシはもっぱら「菌糸ボトル」「菌糸ブロック」といった、粉末状のオガクズにカワラタケ、ヒラタケといったキノコ類の菌を混ぜたモノを使います。
時々、山の中でキノコがついている朽木がありますが、あれを再現したものでしょう。まんべんなく菌がいきわたっているため幼虫が摂取する栄養も高く、大きな成虫を育てることができると言われています。

二次的なメリットとしては、透明な瓶で飼育するため、どれくらい食欲旺盛な個体なのか、育成状況が確認しやすいことがあげられます。
割り出した幼虫をいきなり大きな菌糸ボトルに入れてもいいのですが、小さな容器で様子を見た方がいいかもしれません。
というのも、この段階で死んでしまう幼虫もいて、数か月たってもボトルに変化がなく、おかしいと思って掘り進んでも幼虫の姿は見えず(おそらくキノコの栄養になってしまっている)、いつどうなって死んだのか分からなくなりますし、ボトルが無駄になります。

以前は菌糸ブロックを購入してプリンの空き瓶や100円ショップで売っている仕切りのあるケースに詰め替え、そこで小さな幼虫を飼っていました。
ただ、思いのほか手間暇がかかるので、その作業もおっくうになり、最近では小さなカップ入りのモノからスタートさせています。これを食べきる頃には、いい感じに成長しているので、菌糸瓶に移すのはそれからでもよいのではないでしょうか。