こないだ、すんごく世話になりっぱなしだった記者時代の先輩が退社、東京へ帰郷するというので、最後の最後の晩餐へ。
お店は先輩に何度か連れていってもらったスナック。

ホステスの一人と取りとめのない話をしていたところ、先輩が
「コイツ、誰も知らないアニソン歌うんだよねー」とつまらなそうな顔。
「なんだっけ、えーとマクロス…なんとかってさー。パチンコにもあるから知ってるけど」
なるほど、マクロスＦのことね。
「だって、カッコいいじゃないですかあ！」
なるほど、じゃあアナタはシェリル派ですか？ランカ派ですか？と聞いたら嬉しそうに
「もちろん、シェリルですよ！！」と目を輝かせた。
「あの艶のある歌声、サイコーですよねー」

じゃあ、曲をつくってる菅野よう子氏が仙台出身だって知ってる？
「えーマジっすか？宮城県人スゴいじゃないっすかー！」
そして、どんどん語り出す。
「シェリル、ほんっといいヤツっすよねー。ホントはすごくアルト君のことが好きなのに、それをずっと表に出せずに、勝ち気な態度で…それに比べてランカはカチっときますねー」
隣の先輩は、目が「？」。

「最終回、どう思います？結局、どっちつかずで終わった感じですよね？やっぱ映画のラストに期待するしかないんですかねー？」とマクロストークは終わらない。
ほかにも伝説の「カードキャプチャーさくら」「テニプリ（テニスの王子様）」にハマっているらしく、最後は「旅のはじまりはぁん」とシェリルの持ち歌を熱唱。

http://www.youtube.com/watch?v=uk6VfyNKWpg

ママは「この子がこんなにいきいきと喋るなんて」と驚いていた。

ちょっとしたら、新人だという若い女の子が。
先輩とワタクシの会話にもあまり絡まず、うんうんと頷くだけだった。
何だか取り残されそうな感じだったので、こちらから話題を振ってみると、野球観戦が好きらしい。
仙台に住んでいることもあり、楽天ファンなのだという。
最近の楽天の動向について、ちょっと聞いてみると…

「星野監督は、変に打順をいじらない方がいいと思うんですよね。松井、聖沢、内村がなんとか出塁、山崎は当たり外れが大きいので、得点圏打率的には高須がチャンスメイクする、この流れをキッチリやっていけば、投手陣の防御率を考えると他のチームよりもＣＳに行く可能性は高いと思います」
と、流れるような回答。随分知っていらっしゃる。

ずいぶん、知っていらっしゃる。外国人選手について、どう思うか聞いてみる。
「楽天は、これまでも結構面白い選手を引っ張ってきているんですよ。リンデンもいい選手だったと思いますし、いまのガルシアだって、ボテボテのヒットでも１塁まで全力で駆け抜けるあの姿勢は交換が持てます。でも、サンチェスはダメですね。ホーム開幕が出来ず、やっとＫスタに戻ってきた時、嶋が挨拶したじゃないですか。あの時、スパイアーは背筋を伸ばして聞いているのに、サンチェスはガム噛んでたの知ってますか？」
知ってます。生で見てましたから。
外国人選手っていえば、セギノールは何で退団したんだろうか。
「あの人は、ひざの故障だったと思います。セギノールは脚がそんなに速くないんですけど、よかったですよね。スイッチヒッターでしたし」
え？スイッチだったの？
それは記憶になかった。他にスイッチヒッターは誰か知ってるかという質問に、彼女は松井、内村だけではなく、二軍の選手も列挙。
岩手県出身の彼女が住んでいるのは、球場から徒歩五分。
仕事もあってなかなか観戦には行けないというが、スタメン発表をチェックしてから球場へ行くという筋金入りの野球ファンだ。