ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

シンガポールのクライミング施設あれこれ

まるっきり自由がないわけではありませんでしたが、自分の時間も作れたので、シンガポールのクライミング施設などを調査してきました。

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街のど真ん中、日本でいう銀座みたいなところに並ぶショッピングモール(我々のいうデパート)に入っている施設。営業時間が変わっていて、直接話は出来ませんでしたが、十分内容は分かります。
壁面に設置された梯子を使うんですね。ホールドもあるけど、ホールドだけ使って上まで登るのは不可能のような…ヌンチャクもかけられないから、トップロープが前提みたいですな。
ライミングの高さと雰囲気を体験するには、もってこいでしょう。
BORDER X という施設です。

次に訪れたのが、南北線の電車で北部へ行ったところ。
Safra Yishun Country Club
という総合スポーツクラブ。
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人工壁で、この高さは立派です。
競技用の壁と比較すると、その高さが良く分かります。
が、ここの壁で「高いなー」と感心するほど、素人ではありません(キラリ)。
その横にある、壁にこそ、この施設の真骨頂があります(と、個人的には思います)。
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分かる人にしか、分かるまい、この素晴らしさ。
な、何とチムニーだのクラックのルートが人工壁で存在するんですね。
普段、ジムの壁面で練習してるカンテホールドも、レイバックのポジションも「あーなるほどねー」という感じで登れるわけです。
しかし、誰も登っていない(笑)。
もったいないよー!!
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一応、この手の競技用にも使える壁が設定されているのですが(ちゃんとヌンチャクかけるボルトもついてる)、あまり登っている人もおらず、もっぱら、トップロープでの体験っぽい人ばかりでした。
というのも、みんな、シューズがスニーカーで、いわゆる「クライマー」の姿は、欧米人の親子だけ。
彼らはちゃんとフンドシにヌンチャクを何本もぶら下げて登っていました。

あれこれ聞いていたら「アンタもやるのかい?登れよ、登れよ」というノリで登らされました。
しかも、革靴で(笑)!
革靴っていっても、スニーカーっぽいヤツだったのでOKしましたけど、なかなか辛かったっす。
中盤以降、ホールドがグルグル回転したり、足が使えなかったりしたので、7割くらい登ったところでワンテンションもらい「駄目だこりゃ」と、降りてきました。

最後にご紹介するのが、On sight Climbing Gym というジム。
おそらく、シンガポールで最大級の大きさとクオリティを持つクライミングジムでしょう。
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体育館を居抜きで使った施設で、ボルダー壁のほか、5面くらいのリードもあります。
課題は全て、手足限定。
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スラブや垂壁には、やさしい課題ばかりなので、もう少しバランス重視、ムーブ重視の課題を増やしてあげてもいいんじゃないかなと思いました。
なーんてカッコいいこといっても、ワタクシが落としたのは、日本でいう4級とか5級まで(笑)。
ジムの人と話してたら「ユージ知ってる?平山ユージ。日本の有名なクライマーいるでしょ?」と聞かれました。
「もちろん知ってますよ」
「ホントはね、彼にルートセットを依頼してたんだけど、震災があって来れなくなっちゃったんだ」
「そうなんだー。ほら、この人でしょ?」
と、スマホをいじって写真を見せる。
「そうそう、これは何の写真ですか?」
と、目を輝かせるジムの人。

実は、The North Face Cupというクライミングの大会が来年の2月に開催されるんですが、その予選にセガレがエントリー。どうやら、地区予選を2位通過したというので、平山ユージ氏とツーショットで撮影して頂いておりました。
「えーすげー!何で、アンタ、その息子を連れて来なかったんだよ!」
「だって、仕事で来たんだもん(笑)」
とか言ったり何だり。

「いつか、日本の外岩も登ってみたいな」と、ジムの人たち。
そうだよね、シンガポールには岩場がないもんね。
でも、マレーシアに行けば、4000m級の山があるから、アルパインライミング出来るんじゃない?
現に、街のモールには、山岳用品店があって、いったい、何処で使うんだ?というようなギアが置いてあったし。

そうそう、モノの本には書いてありましたけど、頑張って登っていたら、若者たちに
「アレ、アレ!」と声をかけられました。
フランス語でallerと書くのですが、日本語でいう「ガンバ!」みたいなものですね。