ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

End of the Road World Tour

そのうち書きますが、心を痛める出来事が多くてテンションが落ちてた今日この頃。
何か良いことないだろうかとポリアンナのように「よかった探し」をしてきたのだが、ついに最大級の「よかった」が訪れた。

End of the Road World Tour...

そう、KISSの日本公演に行って来たのだ。
ワタクシとKISSは「いかにも」な感じかもしれないけど、実は20数年前、バンドを組んでいた頃もKISSをちゃんと聴いたことはなく、音楽教材というか知っておくべきバンドという感じで表面上の知識しかなく、この辺りは普段HR/HMとは無縁の生活を送っている人たちと何ら変わらなかった。

ターニング・ポイントとなったのは娘の影響。
まだ彼女が小学生だった頃、ジャック・ブラック主演のコメディ「ガリバー旅行記」の劇中で、ガリバーをお世話する小人たちがKISSに扮してRock and Roll All Niteを弾いてて、それが彼女の琴線に触れたらしい。

そんなに興味があるなら、とKISSのムックを読ませたらドハマリ。
図工でつくるヤツは全部KISSがモチーフになり、ロックンロールオールナイトの
You'll drive you crazyのところも、クレイゼーと歌ってたりして(笑)。

丁度、この時、KISSも来日してたんだけど、よもやそんなにハマっているとは知らず、コンサートに行くことも考えていなかったら「えー!何で買ってないの!?」と(笑)。

千歳一隅のチャンスを逃したと思いながら過ごすこと幾星霜。
そしたら、KISSが「もうツアーはオシマイ。最後に世界の皆と会ってサヨナラするぜ」とフェアウェル・ツアー開催を決定。

前もそんなこと言ってたからアテにならないかもしれないが、ジーン・シモンズも70歳を過ぎてしまったし、リタイア撤回も年齢的に難しいだろう。

とはいえ、チケットは高額。
娘ひとりで行くことは不可能だから、必然的に2枚。
ハッキリ言って、その金があればバック・ステップを新調できる!!
かくして家族会議が開催され「めちゃくちゃ家計に響くけど、あと一生観られないかもしれないし、それだったら行くべきだ」ということで、2名が行くことに。

しかし、そう簡単に当たるものでもない。
ワタクシと娘のアカウントを使い、あちこちのサイトで抽選にチャレンジ。
当たって欲しい、でも当たって欲しくない高額なアリーナは残念ながら外れ。
残りの2階スタンド席も外れ通知ばかり。
最後の最後、娘のアカウントで応募したヤツが当選!!

というわけで、行ってきました、KISS仙台公演!!

気になるのは座席。
2階のスタンド席というのは知っていたけど、案内表示を見ていくと、どんどんステージに近づいてはいくものの、どんどんステージの端に寄っていく。
「マジか!脇から観ることになるのか?」と心配するも、割と丁度いい感じ。

この距離なら、アリーナの一番後ろよりは良い感じ。
この頃、老眼気味だけど、近眼じゃなくて助かった(笑)。

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客層は中高年ばかり(笑)。

 

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何やらサブ・ステージも。

そういえば、会場に入る時は「携帯での撮影は禁止」とアナウンスが流れて、海外アーティストのライヴにしては珍しいな、と思ってたんだけど、会場に入ったら
タブレット、一眼レフ以外だったら撮影OK」ときたもんだ!
最近は写真や動画を沢山撮ってSNSでシェアしてくれた方が宣伝にもなるしね。

で、SEがロックン・ロール・オールナイトじゃなくて、ロックン・ロールに!
観客はウオー!と盛り上がるんだけど、レッド・ツェッペリンでしょ(笑)。
何かトリビュート的な発想なんだろうか。

とか言ってたら、会場内が真っ暗になり、KISSのメンバーがステージに向かっている感じのおそらく全会場共通の映像が流れる。
それでも、盛り上がるよね。
で、メンバーが「STAGE」と書かれたサインボードの方に歩いていくと…!

www.youtube.com

MCの後に緞帳(どんちょう)が落ちて、オープニングのDetroit Rock Cityが!
いろいろなアーティストのライヴ、観てきたけど、イントロで涙が出そうになったのはKISSが初めて。

前にも書いた通り、自分としてはKISSはストライク・ゾーンに入ったことはないし、付き合いとか後学のために行ったライブは、割と冷静に観ていられるんだけど、KISSはぜんぜんそんなことない(笑)。
色褪せないステージってあるんだなあ、と。

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心配だったステージとの距離感も遠いとは感じなかったし、さすがは現代のライヴ、大型スクリーンにはメンバーの姿が次々と映し出されていく。

爆発音、炎、レーザー、全てが初めての体験だった娘は、大音響の度にのけぞっていたけど、知っている曲が始まると感極まって口に手を当てている(笑)。

そう、これがロックのライヴなのだよ。
CDでもYou tubeでも味わえない、この場にいるからこそ味わうことが出来る感動。
しっかりと、お前の脳裏に刻み込まれたか?

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そして、ポールが空中を飛びながら、アリーナの中につくられたサブ・ステージへ移る。なんとこれが、我々のほぼ目の前。
みんな、手を振る振る(笑)。もちろん娘も飛び上がって手を振る。

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途中、日本人向けの大サービスとして
「昔、オレがまだこんなに小さかった頃(膝のあたりを指差す)、聴いた歌で、おそらく皆も聴いたことがあるんじゃないのかな?正直、どんな内容なのか分からないけど…」
と前置きして歌ったのが「上を向いて歩こう」だった。
嬉しいよね。
「キュウ・サカモトって人の歌なんだよね?」

 

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そして、アンコールの後、最後の最後はRock and Roll all nite!
きっと定番の「締め」なんだろうけど、ロックのライヴ、帰り道に淋しく帰るんじゃなくて「一晩中、パーティは続くんだぜ!」と歌いながら帰れるなんて最高じゃない?
最後のツアーだからといって、しんみりする必要なんてない。

皆で大合唱して、KISSのメンバーとお別れ。
不思議なもので、娘が好きにならなかったら、来ることはなかったKISSのライヴ。
娘よ、ありがとう!

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