ブログ版 空冷Zとの戦い

Kawasaki Z1Rに関するブログ?

言ってることと、やっていることに矛盾してますけど…

昔ほど、本を読まなくなりました。
エグゼクティブな人たちは、寸暇を惜しんで本を読んでいるらしいのですが…
時間をつくるのが下手なのでしょう。
とはいえ、まったく読まないわけではありませんし、本を棄てられない性分もあって、狭い我が家にはどんどん本がたまっていきます。

転機が訪れたのが、スマートフォンの台頭。
震災直前、山の中で1か月ほど生活する仕事があり、暇を持て余すと脅されていたので、持っていた本を「裁断してスキャニング、pdfファイルに変換してくれる」業者を教わり、何十冊もの本を「電子書籍」化しました。

で、現在…
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いままで使っていた(というより放置していた)7インチのタブレットが、さすがに使いづらくなってきたので、iPadを新調しました。16GでWi-fiのみですが、他に使い道がないので性能は十分。
しかもアップルが自社サイトで売っているB級品なので2万円台で購入(すぐに売り切れるので、要注意。午前中が狙い目)。
さっそく、近くの業者さんに買って読んでなかったもの、斜め読みしただけのものを持ち込みました。
もちろん、最初から電子書籍で販売している本も読めるので、少しずつ読書量を増やそうと思っています。

一方、気にかかっていることがあります。
残念なことに、わが故郷からは、本屋が次々と消えています。
ショッピングセンターに入っているチェーン店を含めても5軒くらい?

池上 彰 さんが書いた「知らないと恥をかく世界の大問題」(角川SSC新書)という本の中にこんなくだりがあります。

「発展する国かどうかは、書店を見ればわかる」
つまり、街に大きな書店があり、そこに若者が大勢いるかどうか、なのだそうです。
むかし、東南アジア各国を歩いた池上さんは、ベトナムで多くの若者たちが一生懸命に本を読んでいたのを見て「この国は発展するだろうな」と思ったそうです。
同じ頃、中国で本を探していたワタクシも、随分多くの人がビジネス関連の本を読みふけっていたのを覚えています。

大人はいいんですよ。
行動範囲が広いし、実店舗に行かなくても通販で探すことも出来ます。

しかし、子供はそういうわけにはいきません。
本屋に入り浸って、そこで一冊の本に出会うわけです。
その本に辿り着くまで、いろいろな本を眺め、めくる…
これは、本当に重要なプロセスだと思うわけです。
せめて学区内に一軒は必要だと思うのですが、もはやワタクシが住んでいたあたりに住む子供たちが、本を手にするためには、遠くまで行かなければいけません(それでも、まだ恵まれた方なのかもしれませんが)。

もし、ワタクシがコンビニの経営陣とかそれに近い権限を持った立場だったら、本屋もないような地方のコンビニから成人雑誌をすべて撤去します(どうせ成人雑誌は立ち読みできないんだから、それこそAmazonで買えばいいのです)。

そのかわり、空いたスペースには、できるだけ多くの子供むけの本を置きます。
世の中には、こんなにたくさんの本があるんだよ、ということを知らしめるのです。
欲しいけど見つからない本は、レジで注文を取ります。
子供が来店する日中の時間帯は、本に詳しい店員がいてもいいかも知れません。
そして、これらは、FC店舗経営者に負担を強いるのではなく、本部が負わなければなりません。
さんざん美味しい汁を吸っているんですから、これくらいの社会貢献は当然です。

あるいは、これがコンビニの収益性を高めることになるかもしれません。

教養をもった子供たちを育てる

教養の高い消費者は生活水準が高い

コンビニで高い商品を買うのも気にしない消費者になる

人口減による売上減を防ぐ


と、コンビニにとっても、日本にとってもいいことづくめです。
教養のない国民が多い国は、発展しません。

Amazonから本を買っている自分が言うのも説得力ありませんけど…
とりあえず、週に1回は、本屋を回り「ラーメンとビール」を食べたと思って一冊の本を買おうと思います。
ちなみに、Amazonで本を購入して、送り先をスキャン業者にした方が効率いいんですけどね(まだ言うか)。

うちはスキャン屋さんが近いので、地元企業を応援する面からも「実店舗で購入」「スキャン屋さんに持ち込む」ということを心がけようと思います(^_^;)。